◆たくさんの人たちに助けられて今がある
火の国サラマンダーズへの入団は、いろいろな方々がご縁をつないでくださったおかげで叶いました。
5月、デイリースポーツさんがMSH医療専門学校硬式野球部に取材に来られていたとき、たまたま私が練習に参加していて、その場で取材をお受けしたんです。その翌日に出た記事をたまたま神田さんが目にされて、元カープの天谷宗一郎さん(中国放送野球解説者)を介して私に入団オファーの連絡が入ったんです。
神田さんと天谷さんは、広島アスリートマガジン4月号の企画記事で、広島県のスポーツによる地域活性化に関する座談会をした際に知り合ったそうなんです。
火の国サラマンダーズは熊本県を本拠地とする球団。もちろん神田さんは球団のGMもされているので、選手の情報に注目されていたとは思うのですが、SAHの代表をされていたことから「広島」のスポーツ情報に敏感だったんだと思います。
天谷さんから電話をいただいたときには、興味はあるものの、どうしようという迷いがありました。しかし、話を聞いてくれるだけでいいからと言われ、神田さんが広島にすぐ会いに来てくださいました。
ほかの球団からも問い合わせをいただいていましたが、火の国サラマンダーズが一番早くオファーをくださり、神田さんの熱意を強く感じて入団を決めました。練習への見学を迅速に対応してくださったのも大きいですね。
MSH医療専門学校硬式野球部は、環境が良く、練習メニューも勉強になりました。しかし、試合に出られないという点で限界を感じていたのも事実です。技術を磨く上で、試合に勝るものはありません。新天地でさらに多くのことを学び、第2の野球人生のスタートを切ることを決意しました。
火の国サラマンダーズへの入団が決まってからは、多くのカープの選手が連絡をくれました。困ったことがあれば何でも言ってくださいと声をかけてくれ、それは大きな励みとなりました。こうやって熊本で野球を続けられるのは、カープ、そして「広島」がつなげてくれた絆があるからだと、改めて感じました。(続く)
※記事の全文は『スポーツアクティベーションひろしま(SAH)』で公開中