6月、元広島東洋カープの小窪哲也が、九州アジア独立プロ野球リーグの「火の国サラマンダーズ」に加入した。カープで13年間プレーした小窪が新天地での挑戦に込めた熱き思いを、本人の言葉で2回に分けて紹介する。

火の国サラマンダーズ入団会見時の写真(左:神田康範代表、右:小窪哲也選手)

◆野球がしたいという真っ直ぐな想い

 2020年11月にカープを退団した後、他球団からの獲得オファーを待ちながら、元カープコーチの永田和則さんが監督を務めるMSH医療専門学校硬式野球部の練習に参加していました。未練がなくなるまで野球をやり抜きたいと思っていたので、永田さんから声をかけていただいたときはうれしかったです。 

 MSH医療専門学校硬式野球部では久々にアマチュアの選手に触れ、たくさんの良い影響を受けました。プロの世界を目指して純粋に野球に向き合っている選手たちは、なんだか目がキラキラしているんです。もちろん、プロの選手も必死にやっていますが、瞳の輝きが違うというか・・。上のステージを目指して真剣に野球に取り組んでいるアマチュアの彼らの存在は、とても新鮮に映りました。