◆“お願いします。抑えさせてください”とお辞儀をしながら神頼み

─重圧という面ではドラフト1位というプレッシャーも感じる時があるのではないかと思います。そういった期待とはどう向き合っていますか?

「いまはドラフト1位の重圧は全くありません。クローザーを任された以上、自分が抑えたらチームが勝ち、同点の場合だとチームは負けません。チームに黒星をつけないのが自分の役目です。負けをつけられない重圧はもちろんありますが、頼もしい先輩方がたくさんいるので、バックを信頼し、チームメートやファンのみなさんの思いを力に変えて、チームの勝利に貢献していきたいと思っています。重圧と捉えるのではなく、“期待に応えたい”という意識でマウンドに上がるように心がけています」

─グラウンドに出ると白線の前で立ち止まりお辞儀をする姿。そして投球の際、マウンドで吠える姿が印象的です。

「大学、社会人とやってきた自分のスタイルなので、それはカープの一員になってからも変えずにやっていきたいと思っています」

─お辞儀をするときは、心の中でどんな言葉を言われているのですか?

「“お願いします。抑えさせてください”と神頼みをしています」

─社会人野球のトヨタ自動車からカープに入団。プロ生活を振り返ってみていかがですか?

「新人合同自主トレが行われた1月から、ある程度自分のペースで調整させていただきました。また、春季キャンプに入ってからもいろんな人に支えてもらいながらしっかりと調整できたので、無事に開幕を迎えられ、良いスタートを切れていると思っています。いま振り返ってみて思うのは、監督やコーチ、トレーナーさん、そしてチームメートのおかげで、こうやって良い時間を過ごすことができていると感じています。恩返ししていくためにもしっかり投げていきたいです」