2021年カープの成長株・小園海斗と林晃汰。成長著しい00世代コンビの対談が実現した。中学の頃からお互いの存在を認め合ってきた二人がお互いに刺激を受けていること、今季印象に残った場面、成長を感じたシーンなどを語り合った。(全3回のうち1回目。取材は12月上旬)

飛躍を誓う同学年コンビ。小園海斗(右)と林晃汰

◆開幕はお互い二軍スタートも一軍チャンスをつかみとった

─小園選手も林選手もシーズンの大半を一軍で過ごし、小園選手はプロ初の規定打席に到達、林選手は2桁本塁打を記録するなど、飛躍の一年になったのではないかと思います。ご自身の成績に点数をつけるとすると何点ですか?

小園:僕は80点くらいですね。一軍で113試合に出させていただき、打撃面である程度の数字が残せたというのは、プラスに捉えたいと思っています。

林:僕は60点くらいですね。5月に一軍メンバーが新型コロナウイルスに感染した影響で一軍に上げていただき、最初は打撃の調子が良かったのですが、夏場にかけてだんだんと打てなくてなってしまい……。昇格以降、最後まで一軍の試合に出場するチャンスをいただいたのですが、一年を通して、自分の打撃が思うようにできなかったことはマイナスかなと。それもあって60点にしました。

─ちなみにお互いの活躍はどう見ていましたか。同学年で同期入団だけに、ほかの選手とは違った感情があるのではないかと思いますがどうでしょうか?

小園:林はホームランをたくさん打っていますからね(10本塁打)。僕とはタイプの違う打者だと思うのですが、打球の弾道がすごいなと思っていつも見ていました。あのパワー、僕にも欲しいですね。

林:いやいや(笑)、やっぱり小園のほうがすごいですよ。小園はプロ1年目から一軍を経験して、さらに数字を残して活躍していましたから。自分も早く同じ舞台でプレーしたいと思っていました。

─続いてお互いの印象的なシーンを聞いていきます。まずは小園選手。今季、林選手の活躍で一番印象的だったのはどの試合のどんな場面でしょうか?

小園:それなら6月5日の楽天戦(マツダスタジアム)ですね。田中将大投手から打ったホームランは印象に残っています。打った瞬間ですからね、僕も思わずベンチで立ち上がりました(笑)。インコース高めの球を捉えてライトスタンドにもっていきましたから、さすが林だなと思って見ていました。

─林選手、田中投手から放った一発の手応えは覚えていますか?

林:いやぁ、もうあれは……うん、良かったです(笑)。

小園:照れていますね(笑)。

─(笑) では林選手に。小園選手で印象に残っている試合を教えてください。

林:僕は11月1日のシーズン最終戦(対ヤクルト・神宮球場)ですね。

─小園選手の3割到達がかかった試合ですね。この日、4打数4安打を記録すれば3割到達となっていました。

林:1打席目からさすがと思わされる打撃を見せてもらいました。センター前ヒット、ライト前ヒット、センター二塁打の3安打を放って最終打席を迎えるわけですが、あの集中力はすごいなと思って見ていました。ほんとにすごかった。

─8回表に回ってきた最終打席。2球で追い込まれた後、アウトコース高めのつり球に手を出してしまい空振り三振に。惜しくも3割には届きませんでした。

林:空振りした最後のボール球は思わず手が出た感じ?

小園:いやもう……実はあの打席のことは何も覚えてなくて(苦笑)。あの打席だけ、今までどうやって打っていたんだろうと分からなくなるほど頭が混乱してしまい、気づいたら空振りしていました。

─やはり、打率が気になってしまったということでしょうか?

小園:打率も気になっていましたが、それよりも、カープベンチの雰囲気が気になって気になって(笑)。ベンチでみんながソワソワしていたんです。監督とコーチからも決めてこいと言われましたし。

─期待というプレッシャーとの戦いだったわけですね。

小園:なぜかあの日は、試合が始まる前からずっと足がガクガクだったんです(苦笑)。それでもヒットを打てたので良かったのですが、最後の打席だけ。本当にあの打席だけです。「あれ……俺、どうやって打ってたっけな……」と(苦笑)。

林:打ち方を忘れてしまったわけね。(つづく)

●小園海斗(こぞの かいと)
2000年6月7日生(21歳)/兵庫県出身/178cm・84kg
右投左打/内野手/報徳学園高-広島(2018年ドラフト1位)
【2021年成績】113試合 打率.298 134安打 5本塁打 35打点 4盗塁

●林晃汰(はやし こうた)
2000年11月16日生(20歳)/和歌山県出身/182cm・99kg
右投左打/内野手/智弁和歌山高-広島(2018年ドラフト3位)
【2021年成績】102試合 打率.266 95安打 10本塁打 40打点