マスクでは隠しきれない新外国人のトレードマーク

【2位】佐々岡真司の「カープ勝ちマスク」

5月に入り、西武やヤクルトなど多くの球団で、マスクカバーやマスクがグッズとして新たに発売された。カープでも以前からグッズとして「カープ勝ちマスク」(JMS)が販売されている。赤色の地にカープ坊やがあしらわれたデザインで、職場に着けていくのは少々勇気がいるマスクでもある。

カープでは現在、山田和利コーチ、松原慶直トレーナーらスタッフが着用している姿は見受けられるが、選手が着けている姿はあまり見られない。そのような中で、佐々岡真司監督はいつも「勝ちマスク」を着けている。それがまたよく似合っている。プロ野球人生をカープ一筋で過ごした佐々岡監督の生き様を表すようなマスク姿だと思う。

【1位】DJ.ジョンソンの「ヒゲはみ出しマスク」

カープの感染防止に対する動きは早かったように思う。1月末には、2月からのキャンプ期間中の「移動時マスク着用義務」がトレーナーから選手に通達されていた。それゆえ移動する選手達は常にマスク姿だった訳だが、その中でひときわ目立っていたのがDJ.ジョンソンであった。

DJ.ジョンソンといえば、顎一帯を黒々と覆うヒゲがトレードマーク。当然マスクでは隠し切れず、マスクの下からヒゲが豪快にはみ出していた。こうなると『マスクの存在理由とは何なのか』『そもそもヒゲがマスク代わりになるのではないのか……』と考えさせられるマスク姿であった。

いずれにしても新型コロナウイルスが収束し、マスクを気にせずプレーや応援が楽しめる日が一日でも早く来ることを願わずにはいられない今日この頃である。

 

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オギリマサホ
1976年東京都出身。イラストレーターとして雑誌や書籍等の挿絵を手掛けるかたわら、2018年より文春オンライン「文春野球コラム」でカープ担当となり独自の視点のイラストコラムを発表。著書に『斜め下からカープ論』(文春文庫)がある。