思わず心を奪われる!カープの話題をゆる〜く、まったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、広島アスリートマガジンWEBで、新たなカープの魅力を切り取る。前回のカープ顔論に続き、今回取り上げるのは、カープ選手のマスク姿。オギリマサホ的『カープ選手のマスク事情ベスト5』を発表!

 

なぜそのマスクを……?
選手たちのマスク事情が気になる

この1、2か月の間に、街の様子は大きく変容した。言うまでもなく新型コロナウイルスの影響なわけだが、マスクを着用している人が多数派になったというのも、大きな変化の一つだろう。使い捨てマスクが品薄ということもあり、街行く人のマスクのバリエーションも、手作りの布マスクあり、通気性の良いウレタンマスクありと色や柄もさまざまだ。

プロ野球界も例外ではない。そもそも遠征で交通機関を利用する際にマスクを着用する選手は多いが、ここ最近では特に選手のさまざまなマスク姿を目にする機会が増えた。その中で印象に残ったカープ選手のマスク姿をランキング形式で挙げてみたい。

【5位】塹江敦哉と坂倉将吾の「水色マスク」

大体の選手のマスクは、使い捨ての白い不織布マスクである。ところがカープ公式サイトの「たかあきブログ」(4月13日、5月10日)を見ると、塹江敦哉と坂倉将吾は水色マスクを着用している。各選手が異なるマスクを着用しているということは、選手が自分でマスクを用意しているということなのだろうか。あるいは親御さんから送られてきたのだろうか。そもそも水色マスクは医療現場でよく見かける気がするが、白色マスクよりも効果が高いのだろうか。疑問は尽きない。

【4位】菊池涼介の「松山マスク」

全国に緊急事態宣言が発令された4月16日、カープ公式サイトには、グッズの手拭いを用いた縫わないマスクの作り方の動画が掲載された。続いて29日には、第2弾としてミシンを使った手拭い立体マスクの作り方も配信されている(ちなみにグッズの手拭いは固めの肌触りなので、マスクを作る際には数回洗濯をした方が良いと私は思う)。

球団職員が作製したこの手拭いマスクが選手たちに届けられた様子が、4月20日の「たかあきブログ」で紹介されていた。石原慶幸は佐々岡監督のイラストが描かれたマスクを、そして菊池涼介は松山竜平が重量挙げをしているイラストマスクをセレクトしていた。菊池はわざわざマスクの真ん中を折り畳んで、松山の首が短く見えてしまうような絵柄に仕上げていた。松山への愛がなせる業である。

【3位】九里亜蓮の「低酸素マスク」

4月23日、九里亜蓮がスターウォーズのダース・ベイダーのような真っ黒いマスクを着用して練習に臨む様子が報じられた。その2日前の練習では普通の白い不織布マスクを着用していた九里だが、「一勤一休」と練習時間が少なくなる中で、トレーニング効果を高めるために低酸素マスクを導入したという。真っ黒なマスクは九里の端正な顔立ちによく似合っていたが、低酸素状態でダッシュを行う九里は見るからにしんどそうであった。

普通のマスクですら息苦しさを覚える私からすると、想像するだけでめまいがしてくる。それにしても、他のスポーツ選手も多く取り入れているというこの「低酸素マスクトレーニング」を、なぜ今のタイミングで九里は導入したのか。それはやはり、現在の「マスクを着けなければ」という風潮が影響しているのではないかと考える。