EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会(7月19日〜26日)の招集メンバーが発表された。サンフレッチェ広島からは、初選出の2名を含む6選手が選出。森保一監督率いるサッカー日本代表で活躍を期待される紫の戦士たちに注目が集まっている。

 ここでは、東アジアの頂点を目指す戦いに挑むサンフレッチェ選手たちの中から、広島アスリートマガジンに掲載された、佐々木翔の過去の独占インタビューを再編集してお届けする。当時、キャプテンマークをつけ2年目のシーズンを迎えていた佐々木が、2021年シーズン開幕直後に語った言葉とは。

(取材は2021年5月)

EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会 選出選手のコメントはこちら。

チームをけん引するキャプテンとして、DFラインの一角として、広島に欠かせない存在となっている佐々木翔。

◆強固なDFラインを守りつつ、決定力を向上させ上位を目指す

—2021年J1リーグ開幕戦の仙台戦では、前年とは異なる新しいシステムで臨みました。手応えはいかがでしたか?

「勝てなかったことは非常に残念でしたが、僕たちがやりたかったことの多くはできたと思います。ただ、その中でも課題は見えたので、今後に向けての積み重ねができた一戦だったと捉えています。もちろん勝てなかったという部分が重要なのは理解していますが、今後の戦いで引き分けという結果を良いものに変えていきたいですね」

—収穫を挙げるとすれば、どのような部分になるでしょうか?

「新たなフォーメーションで、1試合を戦い抜けたというのは大きいです。あとはビルドアップの部分で、各々が周りのことを見ながらプレーできていました。逆に課題はやはり追加点が奪えなかったというところで、終盤の戦い方、守備のところでのプランニングも改善の余地がまだまだあると感じました。リードしている状況での守備も課題ですね」

—結果は1-1のドローでした。失点シーンですが、修正ポイントを話せる範囲でお願いします。

「勝っている時に僕らはどういったプランを持って守備を行うのか。『もっと自分がこうしていれば』と各々が反省点を持っていますし、そこをしっかり反省しながらチームとして組織としてどう守るか、どうボールを奪うのかというところは改めて話し合いました。ただ逆転を許していないという部分では、最低限の守備はできていると思います」

— 持ち味である堅守は維持しつつ、一方では決定力の向上も求められています。

「もちろん両方、追い求めなければならないですし、昨年から継続的にチームとして取り組んでいるところです。全員が高い守備意識を持ってハードワークをするというのは、チームのベースとしてフォーメーション関係なくやっていることですから。決定力に関しては攻撃のバリエーションを日々、積み重ねていかなければならないですが、それは一日や二日でできることではありません。練習中からしっかりコミュニケーションをとって、全員の共通意識をより深くすることが重要になるでしょうね」

—相反することなので当然、難しさもあると思います。

「そうですね。守備では堅守と言ってもらえるような守備をしていると思いますので、そこはサボることなくチームの良さとして継続しつつ、ただそれだけでは勝てないのでゴールを奪うというところも同時進行でやっていきたいと思います」