◆今だからこそ思い出す2人の姿

 これまで順調にキャリアを積み上げてきた大瀬良は今、投手陣の柱となったからこそ、カープが誇る2人の偉大なエースの姿を思い返しながら、若手と接しているという。 「『この場面であればマエケンさん(前田健太)ならこういう風なことを思うだろうな』であるとか、『黒田さんならこういう風に考えるだろうな』と、現在の立場だからこそ思い出すことがあります。ただ、僕は僕で違った考え方をすることもありますし、マエケンさん、黒田さんから学んできたことを踏まえて、僕が上に立って感じることをミックスしながら良い形で若い選手に伝えていければと思っています」

 現在のカープ投手陣を見渡せば、大瀬良よりも年下の投手が圧倒的に多くなってきた。かつてエースとしてカープを牽引した2人の背中を追いながら、背番号14は自らのエース道を歩んでいく。