11月27日、マツダスタジアムでカープ・坂倉将吾の契約更改が行われた。

契約更改で減俸を明かした坂倉将吾

 坂倉は今季104試合に出場し、91試合でマスクを被った。序盤は春季キャンプ中に骨折した右手中指の影響で苦しみ、自身も「良いシーズンだったとは言えない」と振り返る。金額についても「それ相応の評価をいただいた。納得はしています。ダウンです」と明かし、「球団からは『来年頼むぞ』と言っていただきました」と話した。

 プロ9年目のシーズンは「すごく苦しかった」と率直な思いを口にした坂倉は、「守備の面ではチーム、投手にも迷惑をかけましたし、打撃では1年を通して『良かった』と思えるところがなかった。2024年のように『後半は良くなった』という時期がなかったことで、自分の実力の無さを痛感しました」と話した。

 二俣翔一の捕手再転向など、来季は正捕手争いがますます激しくなることが予想される。ベテランの會澤翼、6年目の石原貴規のほか、清水叶人ら若手も一軍定着を虎視眈々と狙っている。坂倉は「一度は『レギュラー』と言ってもらえるところまで来たので、もう一度、しっかりと成績を残してまたレギュラーだと言ってもらえるような選手になっていきたい」と決意を語り、「来シーズンはやりかえしたいし、巻き返したい。そこを念頭に置きながら、若い選手たちを引っ張っていきたい」と話した。

 オフは1月に例年通り、高知での自主トレを予定している。来季はプロ10年目の節目の年だ。「野球がとにかく上手くなりたい、その思いが一番です。野球というスポーツを楽しみながら成長していきたい。目標はキャリアハイです」と意気込みを語った。