思わず心を奪われる! カープの話題をゆる~くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、新たなカープの魅力を切り取る。
今回は、『ファン感謝デー』についての一コマを、オギリマ視点でゆる~く取り上げる。
◆他球団とは異なる、一貫した姿勢。
先月このコラムで、私は生まれて初めてカープファンクラブへ入会することを検討していると書いた。その後、無事にファンクラブ『赤組』と『オンラインショッピングコース』への申し込みが完了し、コース加入者特典である『スラィリーのおしりバッグ』が届くのを心待ちにしているところである。
そのことを広島のカープファンの方に伝えると、「これでファン感謝デーも行き放題ですね!」という答えが返ってきた。今まで指をくわえて眺めるばかりであったファン感謝デーに、私も参加する資格を得たのかと思うと、感慨深いものがある(現時点では来年度のファン感謝デーの入場条件は示されていないし、これまでも入場整理券があればファンクラブ会員でなくとも入場できたわけであるが)。
ともあれ、今年はまだファンクラブ会員ではない私は、カープ公式アプリ『カーチカチ!』で、11月23日に行われたファン感謝デーの様子を視聴した。さまざまなプログラムが用意されている中、今や恒例行事となったのが、『皆でCCダンスを踊る』というプログラムである。このプログラムでは、ルーキーや若手選手が『売り子』としてミニスカート姿で登場する。今年は渡邉悠斗、佐藤柳之介、前川誠太、日髙暖己、髙木翔斗の5選手が参加していた。
このような選手の女装は、カープのみならず、他球団のファン感謝デーでも行われている。たとえば日本ハムでは『清宮フレンズ』として、アイドルの衣装を身にまとった『キヨコ』(清宮幸太郎の友達設定)が、仲間とともにダンスを踊るイベントが2023年から実施されている。またオリックスでは、『オリコレ』として仮装イベントが毎年行われており、今年は高島泰都が白ギャルに、若月健矢がインフルエンサーの『しなこ』に、曽谷龍平が球団マスコットの『バファローベル』に扮し、会場を沸かせていた(女装以外で言えば、紅林弘太郎も『バファローブル』に扮していた)。
これらのファン感謝デーにおける他球団の女装イベントと、カープの女装とでは、ちょっと性質が異なるなと常々私は感じていた。それが何かと考えてみるに、『化粧のあるなし』ではないだろうか。
以前私はファン感謝デーにおける女装の歴史について調べてみたことがあるのだが、球場に大型ビジョンがなかった時代には、どの球団の仮装も化粧なし、または過剰な化粧を施すケースがほとんどであった。現在では高性能のビジョンで細部まで映し出されるため、『念入りに化粧を施された女装』を導入する球団が増加したのだと思われる。
一方、カープの『女装』は一貫して化粧を行っていない。年によっては障害物競走の一部に女性の衣装を着て走る部分があったりするが、これも化粧を行わない点においては同様である。こうした一貫性は、かえって潔ささえ感じられる。
来年以降のカープファン感謝デーでも、こうした『化粧なし・衣装着るだけ』という女装が継続していくのだろうか。あるいはまた別の段階に移行していくのだろうか。願わくば、その様子を現地で直接見守りたいと今から考えているところである。

