◆黒田さんに運命的なものを感じる

ー2000安打のなかで、印象に残る安打はありますか?

「2005年に黒田さんの15勝目と最多勝がかかった試合(10月7日・神宮での対ヤクルト戦)で打った三塁打です。黒田さんの最多勝がかかっていましたから、何とかチームのみんなで勝たせてあげようという意気込みで試合に臨んでいましたし、あのヒットは本当に忘れられないですね」

ー次の記録としては、あと12本に迫った通算300本塁打という数字があります。意識する面はありますか?

「今季1本(5月15日現在)しか打てていないので恥ずかしい限りですが、本塁打への欲は持っています。何とか今季中には打ちたいと自分のなかでは思っています。でも、あまりに本塁打を狙いすぎると、打撃がおかしくなってしまうんです。今季も序盤から安打が出ていたので、本塁打を打ちたいと思って、少しポイントを前にして大振りになっていたら、、緒方監督にバレていて……『ホームランはそのうち出るからヒットでいいぞ』と言われたことがありました(苦笑)。それくらい打ちたい欲求はありますが、打撃が崩れるのは早いので、本塁打の欲を我慢しながらも……でも打ちたいと思いながらやっています」

ー今季は黒田博樹投手の日米通算200勝という記録に沸くことが予想されます。この記録に関してどのように感じていますか?

「200勝って本当にすごいと思います。この先、黒田さんが達成してこの記録が出るのかな?と思いますし、ぜひ200勝してほしいので、どんどん援護して早く達成してほしいですね」

ー黒田投手と一緒に、同じ年に大記録を達成する可能性が高いですが、感慨深いところもあるのではないでしょうか?

「同じ年に達成できたらすごいですよね。本当に黒田さんとは運命的なものを感じます。離れ方も帰ってくる経緯も全く違いますが、同じタイミングでチームを離れて、同じタイミングでカープに帰ってきて、同じ年に記録を達成することになれば、これはもう運命的なものを感じずにはいられませんね。黒田さんとは深い縁があるのではないかと勝手に思っています(笑)」

広島アスリートマガジン11月号は、新井貴浩新監督の軌跡を振り返る1冊! 広島を熱くする男が帰ってきた!新井貴浩新監督誕生 月刊誌でしか見ることのできないビジュアルも満載です。