ここ数十年、メジャーへ挑戦する日本選手が急増している。カープからメジャーへと羽ばたいた選手はこれまで4人。ここでは、カープから海を渡った選手たちを紹介する。

 今回は、三連覇を支えた4番・鈴木誠也の軌跡を振り返る。

広島時代の鈴木誠也。入団当初の背番号は51、その後、2014年以降空き番号となっていた『1』を継承した。

◆カープ三連覇を支え、広島から世界へと羽ばたいた“日本の4番”

チームメートとタッチを交わす、カブス・鈴木誠也

 二松学舎大附高から2012年ドラフト2位でカープに入団した鈴木誠也は、1年目から二軍でレギュラーに定着すると9月に一軍初出場を果たした。

 2016年には25年ぶりのセ・リーグ優勝に大きく貢献し、ゴールデングラブ賞とベストナインを初受賞。2018年には初の30本塁打の大台に到達するなど4番打者としてチームをけん引し、球団初となる3連覇にも貢献し、オフには背番号1に変更となった。

 2021年のオフにポスティングシステムを利用し、MLBに挑戦。2022年にカブスへ移籍すると、開幕戦に出場しメジャーデビューを果たす。6試合で打率.412、3本塁打、5打点の成績を残し、プレイヤー・オブ・ザ・ウィークも受賞した。

【プロフィール】
鈴木誠也(すずき・せいや)
1994年8月18日生
2013年カープ(2012年ドラフト2位)-2022年シカゴ・カブス

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