チーム史上初のリーグ3連覇から5年目のシーズンを迎えた2023年。連覇の原動力となった選手たちは、中堅・ベテランと呼ばれる域に達し、またその中の一人は監督としてチームに帰ってきた。年齢30を超え、成熟された選手たちの躍動を、まだ見たい! もっと見たい! 誰しも抱いているその思いと共に、今シーズンも彼らの活躍に大きな期待を込めて。

※年齢、成績は2023年4月13日時点のもの。打者:(打率)(本塁打)(盗塁)(安打)、投手:(防御率)(勝敗)(セーブ)(奪三振)の順で記載。

(写真右から)23薮田和樹、30一岡竜司、55松山竜平

◆復活を熱望される剛腕からのストレート

薮田和樹150キロを超える威力のあるストレートを、表情を変えることなく淡々と投げ続け、2017年には15勝を記録。リリーフから先発まで、どこでも投げられるマウンド度胸を持ち合わせる、チームにとって必要不可欠なピース。2018年から年間を通しての一軍定着には至っていないが、それでも長身から投げ下ろされるストレートは輝きを失っていない。【通算成績】3.87、23勝11敗、0セーブ、229個 【1992年8月8日生(31歳)、広島県出身 】

◆数々のピンチからチームを救う

一岡竜司:2014年にカープへ移籍してきてからは、リリーフとして大活躍し数多の危機的場面を潜り抜けてきた。2017年からは勝利の方程式の一人として、試合中盤に登場。穏やかな表情からは計り知れない闘志や負けん気の強さは、今も健在だ。近年は一軍での出番が減ってきているが、彼の経験値は必ずチームの力となるはずだ。【通算成績】2.77、17勝14敗、7セーブ、252個 【1991年1月11日生(32歳)、福岡県出身】

◆決めてほしい場面での強烈な一撃

松山竜平:チーム最年長としての存在感、そしてここぞの一発。誰からも愛される松山は、カープになくてはならない存在だ。2018年を最後に二桁本塁打を記録していないが、なんとかして欲しい場面で登場し試合を決める一撃を放つ。彼の名前がコールされるだけで球場が沸き、多くの人の目が輝く。優勝に向かって、フルスイングを見せてほしい。【通算成績】.281、82本、6盗塁、892安打 【1985年9月18日生(37歳)、鹿児島県出身 】

広島アスリートマガジン5月号は、「まだ見たい!もっと見たい!」勝利を知る経験者たちの魅力をお届け! カープ3連覇を支えた投打の主力たちの現在地に迫ります。