◆昨年11月には日本代表に初招集

 昨季後半は攻撃的になる反面、試合序盤に失点を喫するシーンも多く見受けられた。ところが今季は前線の選手も積極的に守備を行うことで、リスク軽減だけではなく高い位置でボールを奪ってのショートカウンターも実現。守備と攻撃の素早い連動で、効果的に得点を積み重ねている。

「攻撃での貢献度も高いですけど(レアンドロ・)ペレイラやドグ(ドウグラス・ヴィエイラ)ら前線の選手が守備でもハードワークをしてくれるので非常に助かります。ただ鹿島戦の試合開始直後はピンチもたくさんありましたし、アグレッシブな戦術を取る以上、センターバックの自分がもっとリスクマネジメントしないといけないと思っています」

 プロ2年目ながら、荒木は今季を勝負の年と位置付けている。チーム内でのスタメン定着、そして昨年11月に日本代表に初選出されたことで、サッカーに向き合う意識もより強いものになった。

「実際に初招集されてみて『自分がやれるプレーもたくさんある』と思いました。通用する手応えも感じたので、W杯に出たいという思いも非常に強くなりました。元々、キャリアをスタートさせたときから26歳と30歳でW杯を迎えたいという思いがありました。昨年、選んでいただいたことで、次のW杯に向けて明確に照準を合わせて、もっとレベルアップしていかなければいけないと思っています」