試合出場という意味ではオープン戦でも経験はされていましたが、やはりオープン戦と公式戦で雰囲気は異なるものですか?
西川 全然違いますね。緊張感の度合いがケタ違いです。

 初打席ではどんなことを考えていましたか?
西川 初打席だったので初球を振ろうかと思っていたんですが、ボール気味の球だったので振れませんでした(苦笑)。

 現在は守備固めでの出場が多い状況ですが、どんなところに難しさを感じていますか?
西川 現状では三塁手としての出場がほとんどですが、今までしっかり三塁を守ったことがなかったのでその点は難しいです。カープに入団して初めて三塁手の難しさを感じました。正直今でも慣れたという感覚はありません。

 具体的にはどんなところが難しいのでしょうか?
西川 打球の勢いが強いという点、そしてバウンドに対して体を合わせることが難しいです。スローイングも足が止まった状態で行うので、遊撃手にとってはあまり慣れない動きです。遊撃手であれば動きのなかの流れで送球できるのですが、三塁手と遊撃手では角度も距離感も異なるので、その点も対応していかないといけません。

 黒田博樹投手が完封勝利をあげた4月2日の対巨人戦ではあとひとりというところで送球エラーを犯してしまいましたが、やはり緊張していたのでしょうか?
西川 あれは緊張ではなく焦りです。打者が坂本さん(勇人)ということでタイミング的に結構際どいプレーになりそうだったので、早く投げてアウトにしなきゃと思っていました。結果的にはその焦った気持ちが、送球を高くしてしまったのだと思います。