カープ・末包昇大が3日、マツダスタジアムで契約更改に臨んだ。

契約更改に臨んだ末包昇大

 5月には4番に座り、以降もクリーンナップの一角として打線をけん引した末包。チーム2位の62打点を記録。「打点を評価していただいた」と金額アップを明かした。

 自身の成績にはキャリアハイの数字が並んだが、「キャリアハイといえば聞こえは良いが、そこに関しては満足していない。ここからどれだけ上がっていけるかが今後を左右すると思っているので、勝負どころ。2段階、3段階、自分のレベルを上げていかなければレギュラーは難しいと思う」とシーズンを振り返った。

 チームは今季のドラフトで大型外野手の平川蓮を獲得し、定位置争いもますます激しさを増す。「良い選手も入ってくるし、(中村)奨成や(大盛)穂、秋山(翔吾)さんなど良い選手がたくさんいる。ただ僕のアピールする場所は違うと思っているので、自分はホームランを打つなど、自分の強みで勝負をしたい。絶対に負けられないぞという思いでやる」と決意を語った。

 来シーズンの目標は、『30本塁打、100打点』。「笑われるかと思うし、そこまでの実力に達していないとは重々わかっている」としながらも、「ここまでは具体的に数字の目標を掲げることを避けてきたが、優勝するために各選手にどんな成績が必要かを考えた時、今のカープは率を残せる選手は多いが、それだけでは塁を賑わせて終わってしまうと思った。自分のアピールポイントはヒットを打つより、塁に出た選手を返すこと。最高出塁率に輝いた小園(海斗)のような選手を塁に返すために、自分ができること、やるべきことはこの数字だと思った」とその根拠を語る。

 オフには元中日の和田一浩のもとで打撃指導を受ける予定だ。来季プロ5年目を迎える末包は、「サンフレッチェ広島、広島ドラゴンフライズなど他のスポーツも盛り上がっているが、『カープが強くないと面白くない』とも言われる。広島を盛り上げるにはカープが強くなければいけないと思う。掲げた数字を達成するために、オフも過ごしていこうと思っている」と意気込んだ。