カープの一軍日南キャンプ第1クールに、昨年から野球日本代表監督に就任した井端弘和氏の姿もあった。代表監督が注目したのは、今季、レギュラー奪取の期待がかかる高卒3年目外野手の田村俊介だった。ここではカープOBの大野豊氏が、野手の注目選手について、独自の視点で解説する。(数字は2月7日時点、全3回・第2回)

カープから5選手が選出された『侍ジャパンシリーズ2024』で、初の代表入りを果たした田村俊介。

◆日本代表監督も注目したのは高卒3年目野手

 キャンプ前半で話題となったのが、3年目野手の田村俊介です。西川龍馬の移籍を受け、4番候補として末包昇大とともに名前が挙がっていました。田村は昨シーズンこそケガに苦しみましたが、体の強さはある選手です。昨年も、少ない試合数のなかでしっかり結果を残していましたから、ケガさえなければさらに活躍してくれるでしょう。なかでも打撃に関しては非凡なものを見せてくれましたから、主軸候補としては真っ先に名前が挙がる存在です。末包もキャンプ前にケガをしてしまいましたが、彼らがここからどこまで成長して、力をつけてくれるかを楽しみにしたいと思います。

 打撃という面では、ホームランを連発して得点するというのはなかなか難しいと思いますから、いかに打線をつないで、チャンスで返すかということが大切になります。昨年は打線の固定に苦しんだカープでしたが、シャイナー、レイノルズの外国人2選手の状態によっては、打線の組み替えも減ってくるのではないでしょうか。軸となる打者、それも日本人の選手が活躍してくれれば理想的ですが、打線に関しては外国人選手の力も必要になってきます。万が一、助っ人が出遅れるようなことがあったとしても、それを補うだけの選手を育てていくことが大切になるでしょう。

 ここから紅白戦、練習試合、オープン戦に入っていきますが、若い選手がどれだけ力をつけ、どれだけ対応できるかに注目していきたいと思います。キャンプで自分の力を発揮して、監督、コーチ陣にアピールできるか。若い選手たちは頑張らなければなりませんし、これまで一軍にいた選手も油断はできません。お互いに高め合いながら、キャンプを通じてチーム全体の底上げを図っていくことができれば理想です。

(第3回へ続く)