◆プロのレベルを体感する毎日

─ 高校時代から注目されてきた打撃についてお伺いしたいのですが、プロでは金属バットから木製バットに変わります。バットの対応という面ではいかがですか?
「実戦に入って良い当たりも増えてきましたし、本塁打も打つことができました。少しずつですが、良い感触で対応できるようになっていると思います。一番違いを感じるのは、金属ならバットの芯から外れていてもヒットになっていましたが、木製は少しでも芯から外れるとバットが折れてしまったり、弱い当たりになってしまうことです。そのあたりの対応には戸惑いがありました」

─ 木製バットでの打撃に対応するにあたり、打撃フォームやスイングを変化させた部分はあるでしょうか?
「特には変えていません。昨年夏の甲子園であれだけ結果を出すことができた打撃フォームだったので、なかなか自分の中で崩したくないという思いがあります。なので、今は現状のフォームで通して、結果が出ず、しっくりこなければ変化させようと思っています。シーズン中にも変えたいと思うことがあれば、コーチの方に教えてもらいながら、良い打撃フォームを見つけていきたいと思っています」

─ 3月に入り、実戦で打席に立つ機会が増えています。打者目線として、プロの投手の球をどのように感じていますか?
「まず直球のキレがすごいですし、変化球の質も全く違うなと感じています。初めて対戦する投手ばかりなので、苦戦することも多いですね。ヒットが出てはいますが、納得する当たりはなかなか少ないです。ただ、3月24日のオリックス戦では4安打打つことができて、ある程度納得する当たりもありました。今はあの感覚を大事にやっていきたいと思っています」

─ その4安打放った試合では、初本塁打もマークされました。
「しっかりとバットを振ることができていたので、その結果、本塁打になる当たりを打てたのではないかと思います。ただ、僕はホームランバッターではないので、本塁打はヒットの延長というつもりでいます。高校時代から本塁打を狙うのではなく、チャンスに強い打者を目指しているので、そこはプロになっても変わらない部分です」