ここ数年、社会人野球で頭角を現し、BCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスを運営する株式会社エイジェック。同社には野球やスポーツ科学以外にもう一つの顔があり、『エイジェックダンススクール』として、東京、埼玉、栃木の3地域で11校を展開し、主に未就学児と小学生を対象としたチアダンスのスクール事業を行っている。
◆野球場で「翔んで埼玉」主題歌を踊ることも。
チアダンスのスクール事業の特徴としては、埼玉県と栃木県の各校では、ルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズ(以下、埼玉武蔵HB)のオフィシャルチアチーム『B girls』、栃木ゴールデンブレーブス(以下、栃木GB)のオフィシャルチアチーム『GOLD LUSH』の現役メンバーが講師として、幼児や小学生への指導にあたることが挙げられる。子どもたちにとっては、実際にスタジアムで踊るチアリーダーから直接指導を受けられることは貴重な機会となっている。
実際に埼玉武蔵HB、栃木GBのホームゲームで毎年4~5回程度パフォーマンスをする機会があり、それも大きな魅力。その中で、今年は、タレントのはなわさんとコラボし、映画『翔んで埼玉』の主題歌『咲きほこれさいたま』を披露するなど、独立リーグらしい地域密着のパフォーマンスも見どころだ。
川越校(埼玉県)で講師を務める、『B girls』のキャプテン・髙坂志歩さんは「まずは踊ることを好きになってほしいので、明るい雰囲気のレッスンをつくれるように意識しています」と語る一方で、「自分の踊り方として“魅せる”ことを意識しているので、“魅せ方”のコツを生徒たちに伝えていきたいです」と、実際にステージに立つパフォーマーとしてのこだわりも垣間見せた。
また、東京の鶯谷校では『大人チア』スクールとして、高校生以上を対象とした指導を行い、ほかのスクールとは一線を画したプログラムを提供している。主にプロ野球、アメリカンフットボール、バスケットボールなどのチアチームを目指す学生や社会人が通っており、スクール生が都市対抗野球のチアチームにアサインし、経験を積む例も見られる。
今やプロ野球やプロバスケットボールの多くのチームでチアチームが存在し、スポーツ興行に欠かせない存在となってきているチアリーダー。今後、どのような形でスポーツ界に広がっていくのか、注目だ。