FUJIFILM SUPER CUP2025から先発出場を果たし、リーグ戦、ACL2とすべての試合で先発に名を連ねるサンフレッチェ広島の新戦力・ジャーメイン良。ストライカーとしての魅力はもちろん、攻守にわたる献身的なプレーでここまで無敗のチームに貢献している。移籍加入時に、「自分の全盛期を捧げる」と力強く語った新戦力の独占インタビューをお届けする。(全3回/第2回)
◆何でもできることが売りの一つ。サイド攻撃で強みを生かせる
—ジャーメイン選手がサッカーを始めたのは、いつ頃ですか。
「小学1年生のときです。何かスポーツをしたいと思っていて、野球をしている友だちが多かったので、野球にするか、サッカーにするか迷っていました。ちょうどその時期に、2002年のサッカーW杯日韓大会があり、ベルギーとの初戦で稲本潤一選手がゴールを決めたのをテレビの生中継で見て、かっこいいと思ってサッカーに決めました。その頃は稲本選手が好きで、スクールに通っていた横浜F・マリノスも好きでしたね」
—小学生時代のポジションは?
「左利きなので、左サイドハーフや左サイドバックでプレーしていました。足はあまり速くなかったのですが、身長は高かったので、CKからヘディングでゴールを決めていましたよ」
—FWでプレーするようになったのはいつからですか?
「中学1年生の夏にチームのコーチが代わって、そのコーチに『お前はFWだ』と言われてからですね。そこからずっとFWとしてプレーしてきました。FWでプレーした最初の試合で、すごくやりやすくて 『楽しいかも』と感じたことを覚えています」
—プロになりたいと意識するようになったのは、いつ頃ですか。
「たくさんプロ選手を輩出している流通経済大柏高に入学したときには、プロになりたいと思っていました。当時は具体的に意識できるレベルの選手ではなかったですが、ハードな練習で精神力を鍛えられましたね。朝は6時半から練習があり、授業が終わったら14時から19〜20時くらいまで練習して、次の日も6時半から練習して、の繰り返しでした」
—高校卒業のタイミングではプロになれず、流通経済大に進みました。
「高校で一度ふるいにかけられてプロになれなかったので、この4年間がラストチャンスという思いは強かったです。1年生の夏からトップチームに上がり、のちに先発全員がJリーガーになるチームでプレーできたので、周りに引っ張り上げられる感じで、意識やレベルは自然と高まりました」
(第3回へ続く)