◆「4番としてトリプルスリー達成」金本知憲 2000-2002
<通算成績:2578試合 2539安打 476本塁打 1521打点 打率.285>

 1991年ドラフト4位で東北福祉大から入団。豊富な練習と熱心な筋力トレーニングで入団3年目の1994年には90試合に出場し17本塁打を放ちレギュラー定着への足がかりをつかむ。1995年は主に5番を打ち、初のベストナインを受賞。江藤智がFA移籍した2000年途中から4番に定着すると同年トリプルスリーを達成するなど、打って走れる4番としてカープの機動力野球を体現した。

◆「帰ってきた4番打者」新井貴浩 2003-2007、2015-2017
<通算成績:2383試合 2203安打 319本塁打 1303打点 打率.278>

 1998年ドラフト6位で駒澤大から入団。1年目の1999年に7本塁打を記録すると、2002年オフにFA移籍した金本に代わり、5年目の2003年に4番に起用された。同年は打率.239、19本塁打と成績を落としたが2005年に43本塁打で本塁打王を獲得して4番を勝ち取った。2007年オフに阪神にFA移籍をしたが、14年オフにカープに電撃復帰。2016年にはシーズン途中から4番として勝負強さを発揮し、101打点を挙げる活躍で25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。39歳にして初のリーグMVPを受賞した。2017年には球団最年長開幕4番としてスタメンに名を連ねた。

◆「低迷期を支えた4番」栗原健太 2008-2011
<通算成績:1026試合 1082安打 153本塁打 586打点 打率.293>

 1999年ドラフト3位で日大山形高から入団。入団前から注目されていたパワフルな打撃を武器に4年目の2004年に90試合に出場して11本塁打をマーク。2007年には初の全試合出場を果たして初の3割、25本塁打をマークしてレギュラーに定着。新井貴浩がFA移籍した翌2008年には空席となった4番に座り、リーグ2位の安打数(185本)をマーク。長打力と技術を兼ね備えた4番として、低迷期のカープを支え続けた。