交流戦を5割で終え、連日熱い戦いを繰り広げているカープ。二軍でも、昇格の時を虎視眈々と狙う若鯉たちが汗を流している。今回は、開幕から一軍に帯同し華麗な守備と『ド根性』でファンの心をつかんだ二俣翔一の、現在の声をお届けする。(数字は6月15日時点のもの)

再び一軍昇格を目指す二俣

 今シーズンは春季キャンプ、オープン戦で好成績を残し、開幕一軍入りを果たした二俣翔一。ファウルチップで顔面を負傷するなどアクシデントに見舞われながらも今季初本塁打を放つなど、その『ド根性』でカープファンを熱くさせてきた。

 ただ、5月下旬にはルーキー・佐々木泰と入れ替わる形で二軍に。「シーズンに入ってなかなか思うような打撃ができなかった。壁に当たったという感じ」と、自身の現在地を分析している。

「早い球に対して合わせにいってしまうところがある。強いスイングが自分の強みだと思っているので、まずは一軍の投手を相手にもしっかりスイングができれば」と課題の解消に向けてバットを振り込む。

 二軍ではフォームの改造にも着手した。その理由については、「東出コーチと迎コーチにアドバイスをもらって、フォームの変更を試してみました。手応えがあったので、今はそれを続けている感じです」と、コーチ陣との試行錯誤の結果だと話す。

 昨シーズン、チームは目前で優勝を逃す悔しさを味わった。「先輩たちとビールかけがしたい」。そのためにも、いまは改めて二軍で自身と向き合う時だと受け止めている。

■二俣翔一(ふたまた・しょういち)
2002年10月21日生、静岡県出身
180cm 78kg/右投右打/内野手/プロ5年目・22歳
磐田東高ー広島(2020年育成ドラフト1位)

【2025年成績】
(一軍)31試合 75打数 12安打 打率.160 1本塁打 2打点 5四球 19三振