社会人野球の二大大会の1つ、『第96回 都市対抗野球大会』が8月28日に開幕する。本大会出場権を獲得すべく、各地区では熱い戦いが繰り広げられている。
29日に行われた、都市対抗野球北関東大会では、昨年の第一代表エイジェックが登場。昨年の1回戦と同じ組み合わせとなったこの一戦は、エイジェックが茨城日産を3対0で完封し、2回戦へ駒を進めた。
今年もエイジェック・金城乃亜、茨城日産・高木健人の両先発で始まった一戦だが、金城は初回、2回といずれもランナーを三塁に背負う立ち上がりとなったが、粘り強い投球で無失点に抑える。
その裏、エイジェックは一死満塁のチャンスをつくると、8番・石神悠樹がセンターに犠飛を放ち、1点を先制する。続く3回も3番・渡辺凌矢に、4回には9番・高木大輝が適時打を放ち、3対0と試合の主導権を握った。
立ち直った金城は3回以降散発の3安打に抑え茨城日産打線を完封。「高望みをせずに自分の現状や試合展開を意識したピッチングが出来ました」と語った。
頼れる大黒柱の完封劇に、エイジェック難波貴司監督も「金城のベテランらしい投球術が光った。それに尽きる試合」と金城を讃えた。また、この試合では渡辺、杉谷慧、和田泰征と3人のルーキーが出場したが、「新人3人が機能したおかげで打線として機能した。次戦も総合力で勝てるように頑張りたい」と意気込みを見せた。
次戦は7月1日13時から日本製鉄鹿島と2回戦が予定されている。