社会人野球の二大大会の1つ、『第96回 都市対抗野球大会』が8月28日に開幕する。本大会出場権を獲得すべく、各地区では熱い戦いが繰り広げられている。
1日に行われた、都市対抗野球北関東大会、昨年の第一代表エイジェックは日本製鉄鹿島に4対9で敗れ、第二代表決定トーナメントへ回ることが決まった。
エイジェックは期待の左腕、谷内隆悟が先発したものの、日本製鉄鹿島打線が序盤から襲いかかった。初回、1番・池間誉人の先頭打者本塁打を皮切りに、2回までに5本の長打を集中され4点を失った。
4点のビハインドを追うエイジェックは、2回に6番・和田泰征が内角の速球を鮮やかにさばき、右翼席へソロ本塁打を放ち1点を返した。その後もエイジェック打線は鋭い当たりを度々見せたが、野手の正面を突くケースが目立ち、効果的な追加点にはつながらなかった。
2対9と7点を追う展開で終盤を迎えたエイジェックは、7回、8回を河北将太、9回を安藤幸太郎がそれぞれ無失点に抑え、反撃の望みをつないだ。後がなくなった9回、7番・石神悠樹、8番・高木大輝、代打・杉本直希の三連打で2点を返す意地を見せたものの、反撃は及ばず、4対9で敗れた。
二年連続の第一代表を目指したエイジェックは、第二代表決定トーナメントでの巻き返しを図る。試合後、難波貴司監督は「序盤にリードを許すと厳しい展開になってしまう。谷内は今年、投手の軸として活躍してくれていたが、今日はストレートが走らないところを狙われてしまった。攻撃面は全員でつなぐ野球ができていたので、明日以降に活かしたい」と語った。
エイジェックは第二代表決定トーナメントで、再び都市対抗野球本戦出場を目指す。