8月27日、広島市内で、広島東洋カープと、腸活専用メーカーの野村乳業、検査サービスを展開するプリメディカとの3社合同記者会見が開催され、腸からカープを強くする『Gut Power Project』が始動したことを発表した。
記者会見には、野村乳業代表取締役の野村和弘氏、プリメディカ代表取締役社長兼CEOの富永朋氏、広島東洋カープトレーナー部の信末洋希氏、公認スポーツ栄養士の馬明真梨子氏の4名が登壇した。
本プロジェクトは、腸内フローラ解析を用いた個別コンディショニングプログラムとなる。選手一人ひとりの腸内フローラを可視化し、競技パフォーマンスに直結する、『睡眠の質』『疲労回復』『筋肉合成』の三つの領域をターゲットに、腸内フローラの解析および、食生活の改善・腸活サポートを実施、検証する。
今年4月にはカープの8選手が腸内フローラの解析を実施しており、現在マツダスタジアムや食堂、選手寮には『腸活ステーション』と呼ばれる場所が設置されている。シーズン終了後には、再検査を行い、効果を可視化することができる。
このプロジェクトにあたり、野村乳業の野村氏は、「これまで開発してきた中で、プランタルムという生きた乳酸菌を1,000億個レベルで簡単に体に取り入れるという手段はありませんでした。コロナ禍の影響で健康への感心が高まり、乳酸菌を取られる方が増え、これからさらに重要視される世界になっていくと思います。今回の取り組みで、カープ選手に体験してもらい、腸内環境を整えていくというこのような取り組みができることは製造業者としてこの上ない喜びです。そしてこれからの腸活を意識した事業展開で、少しでも私たちが提供する商品を通して一般の方々の喜び、楽しみ、体調改善につながればと思います。この取り組みが成功できるように頑張っていきたい」と語った。
また、採便による腸内フローラ検査を担当するプリメディカの富永氏は、「この取り組みが、腸活を知るきっかけになり、その結果カープファンの方も腸活をはじめ、ゆくゆくは、広島は腸活が浸透している県となり、地域全体が健康になるなど、そのきっかけとしてより多くの方に知ってもらいたい」と今後の展開に期待を込める。
当日司会進行を務めた、野村乳業の塹江咲紀さんは、「いまは『腸活』と言われて何をしたらいいのかわからない方も多いと思います。今回の取り組みで、選手のように体調管理をストイックにするような方が、取り組み始めているんだということを知っていただければ、それがきっかけとなり、一般の方、広島の方、他のスポーツの方々に広がり、数年後には当たり前になるようにしていきたい」と今後の展望を語った。