9月6・9日に開催されるSAMURAI BLUEアメリカ遠征メンバーに、サンフレッチェ広島からは大迫敬介・荒木隼人の2選手が選ばれた。荒木は7月の『東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国』で3年ぶりに日本代表入り。今回のアメリカ遠征は、E-1に続いての代表選出となる。広島が世界に誇るDFが、日本代表への思いを語った。(全3回/第2回)

広島のDFラインに欠かせない存在となった荒木隼人。広島ユース時代にはキャプテンも務めた

◆E-1で感じた代表への距離。『足りないもの』を学べたのは収穫

ー対戦相手の研究にも時間をかけているということですが、今季マッチアップしたなかで印象に残っている選手は誰ですか。

 「京都のラファエルエリアス選手はすごく良い選手だなと感じました。1人で何でもできるタイプですし、スピードもあります。ボールもある程度収めることができて、そこから展開させることもできます。その後のフィニッシュワークの部分も非常に質が高いので、ここ1、2年のJリーグで対戦したなかでは、いちばん良いストライカーなのではないかと感じています」

ー得点についてもお伺いします。今シーズンは7月末時点でリーグ3得点と、すでにキャリアハイに並ぶ得点をあげています。ご自身のゴールで、特に印象に残っているゴールはありますか。

 「FC東京戦(5月25日、◯3ー0)のゴールですね。自分の特徴である高さが出せましたし、ヘディングの技術も出せたゴールだったと思っています」

ー中野就斗選手とは得点数を競っているということですが、練習から意識し合っていますか。

  「そうですね(笑)。バチバチに意識するということはないのですが、やはりお互い、得点については意識していますね」

ー日本代表についてもお伺いします。7月7日から開催された東アジアE-1サッカー選手権2025では、2022年大会以来の日本代表に選出されました。今大会は3試合を通じて香港戦の1失点のみという好成績でした。

 「あの大会は、3戦全勝で連覇することができました。ロースコアに抑えることができましたが、韓国戦以外の2試合に関しては、正直なところ自分たちの力が優っていた部分が大きかったと思います。特に、攻守の切り替えや強度の部分で相手を上回り、試合を支配する時間が多かったのが要因ではないかと思っています。大会を通して、いま自分自身に何が足りていないのかなど、E-1より先の代表に入っていくために何が必要なのかを学ぶことができました。ただ学んだだけでなく、どう行動に移せば良いのかも、より具体的になったと自分のなかでは感じています」

(第3回へ続く)