8月28日、エイジェックスタジアム(栃木県宇都宮市)で中学硬式野球の頂点を決める『3rdエイジェックカップ 中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ』が開幕した。この大会は中学硬式野球5団体(ポニーリーグ、ヤングリーグ、リトルシニア、ボーイズリーグ、フレッシュリーグ)の各団体の選手権を制したチームが一同に集い、統一ルールの下で、リーグの垣根を超えた中学硬式野球日本一を目指す大会となる。
本日行われた第1試合目、ヤングリーグ代表・オール岡山ヤング対リトルシニア代表・世田谷西リトルシニアの一戦は、3-0でオール岡山ヤングが勝利した。
両軍一歩も譲らぬ攻防が続いた3回裏、オール岡山ヤングの8番・漆谷健太郎が出塁し、9番・板野琉生、そして3番・井澤佑馬のタイムリーでまず1点を先制。勢いづいた打線は止まらず、続く4番・大内義心が犠牲フライで追加点を挙げると、5番・増永健人がライト前へ鋭い打球を放ち、この回一挙3点を奪取。チーム全体が一体となった攻撃で、試合の流れをぐっと引き寄せ勝利した。
世田谷西は序盤から毎回のように走者を出し、相手投手を攻め立てた。5回まで得点圏に走者を進めながらも、あと一本が出ず無得点。最終回には先頭の1番・川村亮惺が相手のエラーにより出塁、3番・元木瑛介の2塁打により2アウト2、3塁と一打同点の場面をつくり意地を見せたが、最後までホームは遠かった。
また、この一戦では、思わぬハプニングが。試合前、オール岡山ヤングの井澤佑馬が使用していたグローブの紐が切れるアクシデントに見舞われた。その際、開催場所でもある、栃木県を拠点とする社会人野球チーム・エイジェック硬式野球部の選手が駆けつけ、新しい紐で応急処置を施した。さらに試合中には、スパイクの紐が切れるトラブルも発生。それでも井澤は動じることなくマウンドに立ち続け、最後まで力投を見せた。
3年連続出場の世田谷西リトルシニアに勝利したオール岡山ヤングは同日第3試合目に、ポニーリーグ代表高崎中央ポニーと対戦。勝利したチームが明日の明治神宮野球場で決勝戦を行う。