12月10日、エディオンピースウイング広島で行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26 リーグステージ第6節・上海申花戦は、後半33分に荒木隼人のヘディングで先制に成功した広島が1ー0で逃げ切り、スキッベ広島の集大成を勝利で飾った。
アウェイに乗り込んだ前節の成都蓉城戦をドローで終え、ここまで5試合を戦い2勝2分1敗の広島。上海申花戦でも前半から相手ゴールに迫るものの、決定機を活かすことができない。逆に相手の鋭いカウンターに再三ゴールを脅かされるシーンもあったが、大迫敬介の好セーブもあり、前半をスコアレスで折り返す。試合が動いたのは後半33分。新井直人のCKに荒木隼人が頭で合わせ得意のセットプレーで先制に成功すると、1点を守り抜いた広島がACLE3勝目をつかんだ。平日夜の試合にも関わらず、スタジアムには13,240人のファン・サポーターが集結。ACLの観客動員としては、クラブ歴代2位の観客数を記録した。
試合後の記者会見に臨んだスキッベ監督は「今シーズン最後の試合に勝てたことを非常にうれしく思います。カウンターの鋭い難しい相手でしたが、ゲームの流れのなかでは自分たちが主導権を握れていたと思います。アドバンテージを持って次のステージに進めることをうれしく思う」と、ラストマッチを振り返った。
また、プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた荒木は「最終戦、スキッベ監督が率いる最後の試合にしっかりと勝てたことは良かった」と振り返り、自身キャリアハイの得点数をマークしたシーズンについては「セットプレーでボールを僕に集めてもらえたので、こうした数字につながったと思う。スキッベ監督との4シーズンは本当にサッカーが楽しく、自分のキャリアにおいてもとっても非常に濃い4年間になった」と語った。
スキッベ監督が率いた4シーズンで、広島は通算71勝36分37敗。『強いサンフレッチェ』を取り戻した指揮官は、有終の美を飾り広島を後にする。

