目前に控えた2026年春季キャンプ。指揮官が「横一列の競争」と明言したように、開幕一軍をかけた熾烈な戦いがスタートする。今シーズンから選手会長に就任した島内颯太郎も、2年連続Bクラスに沈んだ悔しさを胸に闘志を燃やす一人だ。

 2023年には最優秀中継ぎ投手に輝き、昨シーズンは球団記録を更新する通算118ホールドを達成した右腕。いま改めて、その足跡を振り返っていく。2024年、チームのためにフル回転を続ける島内が語っていた『リリーフのメンタリティ』とは。(『広島アスリートマガジン』2024年5月号掲載記事を再編集)

今季は選手会長に就任。ファン感謝デーではキャッチフレーズのお披露目も行った

◆マウンド上での冷静な思考が飛躍のカギ

─2023年はセットアッパーとして初のタイトルとなる最優秀中継ぎ投手を獲得し、キャリアハイとなる数字を残しました。改めてどのような1年でしたか?

「間違いなく飛躍の1年になりました。シーズンが始まるまでは、正直あそこまでできると僕自身も思っていませんでした。ですが、キャンプから本当にいろいろな方に支えてもらったからこそ、1年間戦い抜けたと思います」

─昨季は1年間を通して投げられましたが、体力的にはいかがでしたか?

「初めてシーズンを通して投げさせてもらったので、9月初旬に3試合連続失点した時期は、体の疲れのようなものがあったのだと思います。また、中継ぎ投手として、良いときや悪いときは必ずあります。その上でいかに平常心で次の試合を迎えられるか? などメンタル的な部分でのキツさも初めて味わった1年でした。総合してすごく良い経験をさせてもらえました」

─1年間一軍で投げた中で、具体的な収穫などはありましたか?

「いろいろありましたが、マウンド上での考え方ですね。先ほども言った“メンタル面”で、さまざまなことを冷静に考えながらピッチングができるようになりました。以前は目の前の打者に対して入り込んでしまう部分があったのですが、後ろの打者も見ながら、そのイニングを何とか0点、または、リードしたままキープするということが大事だと少し俯瞰して考えられるようになりました」