2026/27明治安田Jリーグから、サンフレッチェ広島に完全移籍で加入することが発表された浅野拓磨。2015年以来の古巣復帰に、多くのファン・サポーターが歓迎した。桁外れの脚力で相手を置き去りにする姿にサポーターは酔いしれ、2022年W杯カタール大会で強豪・ドイツを下した一撃にサッカーファンは歓喜した。
世界を経験し、広島に凱旋した浅野。今回は、海外挑戦直前の2015年に収録した独占インタビューを再編集して掲載する。
(『広島アスリートマガジン』2015年12月号掲載記事を再編集)
◆100%自分を出し切る
— 2015シーズン、これまでと比べて一番成長を感じる部分はどこですか?
「一番番大きな成長は、試合中に余裕を持てるようになったことです。昨季はゴールも奪えずに焦りもありましたが、今季は自信をもってプレーできるようになってきています」
— 途中から試合に出場することが多いですが、試合にはどのような思いを持って臨んでいますか?
「現状の自分を100%出そうと思いながら試合に入っています。自分には技術的に不十分な部分がまだたくさんあります。でも、そういうところを無理して出さないようにするのではなく、今の自分をありのまま出し切ろうと思っています。それができたという実感がある試合は結果が残せていますね」
— 9月26日の第12節・清水戦(◯5−1)ではわずか5分の間に2得点をあげました。特に2点目は技ありのゴールでしたが、ご自身の評価はいかがでしょうか?
「あの1点を振り返って感じるのは、自分の成長です。今まではゴール前で落ち着きがなくてゴールにつながらないシュートが多かったのですが、そういう悔しい経験をしてきた分あのゴールがあるのだと思います。ゴール前での落ち着きはFWとして必ず求められる部分なので、これからも高めていきたいと思います」
— 今季は『東アジアカップ2015』でA代表にも初選出されました。
「世代別の代表とは雰囲気が違いました。プレーの質というより、一緒にやってみないと感じることができない雰囲気、厳しさを感じました。北朝鮮戦では試合にも出させてもらいましたが、アピールできたことは何もありませんでした。ですがピッチに立ったということが自信になりましたし、このままじゃダメなんだという刺激を受けたことが収穫でした。自分は世界で通用するようなプレーヤーになりたいです。そのためにたくさんやらなければならないことがあるということを今回痛感しました。それを無駄にせず、今後プラスにしていけるように頑張っていきたいです」
— A代表で通用した部分、そして課題はどのようなものがありますか?
「通用した部分はありませんでした。もちろん自分が自信を持っている特長はありますが、その力をあの場で出し切れないということが自分の力なのだと思います。日本を代表して戦う緊張感、責任感など、いろいろなものがのしかかってきたときに出た力こそが本当の実力なのだと思います。そういう意味で今自分が持っているものをしっかり100%出し切ったとは言い難いところもあったので、そこが課題です。もっと普段から自信をもってプレーすることができていれば、代表の場であってもどんどんチャレンジして自分の特長を出せていけたのかなと思います」

