カープのリーグ3連覇時には、一軍ヘッドコーチとしてチームを支えた高信二氏。現在は二軍監督として若鯉の育成に力を注ぐ。『活躍する選手に共通するもの』そして、時代とともに移り変わる指導法のなかで、高二軍監督が大切にするカープの伝統とは何なのか。
ここでは、かつて高二軍監督が独占インタビューで語っていた若手育成論を振り返る。
(『広島アスリートマガジン』2024年7月号掲載記事を再編集)
◆貪欲に1つ先の塁を狙い全力疾走。ひたむきなプレーこそカープの伝統
二軍監督として選手育成に携わっていますが、これまで見てきた多くの若手選手のうち、活躍する選手に必要な要素の1つが『野球センス』があることです。
そしてさらに大事になってくるのが、体が強いこと。
体が丈夫で故障しない選手は練習量をこなすことができ、その分、伸び率も変わってきます。例えば名前をあげるとすれば、鈴木誠也ですね。彼は暇があれば大野寮の中でバットをもってウロウロと歩き、スイングをしていました。やはり体が強くて鍛えられる選手と、これ以上練習をすると故障する選手では、成長スピードが変わってくると実感しています。
そして若い選手にとって重要なのは『練習力』です。
現在プロ野球は一軍にしても二軍にしても、昔に比べれば試合数も増え、スケジュールもタイトです。レギュラーになれば毎日試合に出場する体力も必要になってきますから、二軍の現場ではトレーニングコーチがさまざまな練習方法を導入しています。選手たちの体力を見て、まずは体づくりから入り、そこから技術向上へステップアップしていく流れです。
私が大切にしているのが『とにかく貪欲に1つ先の塁を狙い全力疾走すること』。そして泥臭く、ひたむきなプレー。これらはカープの伝統だと思っていますし、二軍監督として選手に厳しく求めている部分です。
プロ野球界でカープのユニホームを着たからには、みんなを一軍に上げたいのは当然です。1人でも多く一軍の舞台に立てるように、選手たちがやりやすい環境づくりに務めること。それが二軍監督として私が大切にしている思いでもあります。
■高 信二 (こう・しんじ)
1967年4月16日生、福岡県出身
東筑高-広島(1985年ドラフト2位〜1998年引退)
現役時代は内野守備のスペシャリストとして活躍。引退翌年からコーチに就任し、一軍コーチ、二軍コーチを歴任している。
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