育成出身の選手が活躍し、ルーキーの台頭が目立った今シーズンの新井カープ。彼らは二軍の厳しい競争環境のなかで技術を磨き身体を鍛え上げ、一軍を目指し切磋琢磨を続けてきた。
そんな二軍で選手たちを支えてきたのが、元二軍マネージャーの下水流昂さんだ。現在はスカウトとして活動する下水流さんが二軍マネージャー時代に語っていた自身役割とは。ここでは、過去の独占インタビューを再編集してお送りする。
(『広島アスリートマガジン』2025年5月号掲載記事を再編集)
◆引退後は二軍マネージャーとして、現在はスカウトとして活躍中
2013年にプロ入りし、カープ、楽天で9年現役としてプレーさせていただきました。
振り返ってみれば思い描いたような活躍はできませんでしたが、カープでリーグ3連覇を経験させていただき、その間に少しでも試合に出ることができました。いまだにファンの方々から声をかけていただくこともあり、本当に感謝しています。また、2019年シーズン途中からは、トレードで楽天に移籍しましたが、カープとは違う球団、パ・リーグでのプレーができたという意味では、自分のなかで物差しが増え、すごく大きな経験をさせていただいたと思っています。
2021年に楽天を戦力外となり、現役を続けたいという思いもありましたが、当時は故障も抱えていました。引退直後のさまざまな選択肢がある中で、カープ球団から「戻る気はないか?」と声をかけていただきました。1度カープを出た僕に対して声をかけていただいたことはすごくうれしく思いましたし、カープに戻ろうと決め、2022年に球団職員としてチームに復帰しました(2022〜2025年まで二軍マネージャー、2026年からスカウト部に異動)。
二軍マネージャー時代は、メディアのみなさんから選手取材の依頼を受けることも多くありました。そこで一番気を遣うのが、選手の体調や状況です。ただ、取材を受けることも選手の仕事でもあるので、できるだけ選手の負担のないタイミングを考えながら、メディアのみなさんの思いも汲み取りながら対応しています。
そういう意味では、広報として一番考えるのがバランスかもしれません。
選手の立場もありますが、僕たちは球団してのと立場もあります。さまざまな人たちの仕事の窓口になるということは、ある意味、その仕事の中心にいるということなので、選手も含めて、みなさんに負担がないように、という事は常々考えていることかもしれません。
また、プロ野球は厳しい世界ですので、毎年戦力外になる選手もいます。そういう選手たちを最後まで見るというのも二軍マネージャーの仕事でもあります。やはり自分も経験があるだけに、選手を見送る、新たな出発を見守るときには、寂しさも含めていろいろな気持ちがありました。
カープ球団にお世話になって10年を越えましたが、これまでの自分の経歴を振り返ってみても一番長くなりました。同時に広島での生活も長くなり、自分の出身は横浜ですが第二の故郷といえます。
僕にとってカープは、本当に好きな球団です。これからも真摯に業務に向き合い、球団を支えていきたいと思っています。
カープをより深く、より熱く。日本唯一の広島東洋カープ専門誌!
2026年10月号は、今季支配下登録を勝ち取り『気合と根性』が代名詞となった名原典彦選手が表紙に登場!
“未来を担う若手選手”にフォーカスしお届けします!


