選手の熱いプレーで盛り上がり、趣向を凝らしたグルメに舌鼓……野球観戦の醍醐味は多岐にわたるが、そのひとつに『マスコット』もあげられるだろう。
カープのマスコットといえば『スラィリー』。ペットマーク(シンボルマーク)のカープ坊やと並ぶお馴染みの存在だ。1995年に登場したスラィリーは、その陽気なキャラクターと他球団のマスコットにはない不思議な魅力で多くのファンに愛されている。
そんなスラィリーは、どのようにしてカープのマスコットとして誕生したのか。今回は、過去に掲載したコラムから、その誕生の瞬間を振り返る。
◆突如現れた、毛むくじゃらの新マスコット
1995年7月29日、旧広島市民球場での中日戦。5回裏終了後、マウンド付近に運び込まれた大きな風船の卵が、突然割れた……。
その瞬間、青い毛むくじゃらでしっぽの生えた謎の生物が飛び出し、たった今生まれたにしては実に見事なダンスを披露した。しかもしっかり背番号『!』のカープのユニフォームを着ているではないか。
この生物こそ、いまやカープの押しも押されもせぬ人気者・スラィリーである。
『スラィリー』(slyly)とは英語で「いたずらな、茶目っ気のある、ひょうきんな」の意味で、ダンスやいたずらなどの動きで楽しませるスタイルはメジャーの各球団のマスコットとほぼ同じだ。
スリーサイズは身長210cm、体重100kg、ウエスト245cm。現在チームで最も高身長の菊地ハルンが200cm。それよりさらに大柄ということになる。
その割には機敏な動きが特徴で、アシスタントの黒子を翻弄することもしばしば。華麗なダンスでも球場に集まったファンを楽しませている。
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