初の開幕投手を務め、カープのエースとして投手陣を牽引し続ける大瀬良大地
自己最多となる完投数を記録し、先発投手としてさらに迫力を増している。
優勝を目指す戦いが佳境を迎える今、背番号14の熱き思いに迫った。

─ 今シーズン、ここまでの投球について自己評価を聞かせてください。

「開幕からずっと調子が良いというわけではないんですけど、その中でゲームをつくれた登板もありますし、ゲームをつくれなかった登板もあります。まったく満足できていないですが、とりあえずはしっかりとイニングを投げて先発ローテーションを守ることができているという点では、最低限という意味で言うとやれているんではないかと思います」


─ 納得いかない点を挙げるならば、どのようなことですか?

「いっぱいあるんですけどね……やられてしまうときは単調になってしまうことですね。そういった部分を解消するためのバリエーションの幅を広げていければ、もっと良い方向にいくのではないかと思っています」


─ 今季は昨季投げていなかった球種を試す時期もあったようですね。

「今はもう投げていないですけど、シュートを試したりしました。ですが、そこから少し感覚が狂ってしまった部分もありました。まだまだ調整が必要だと思う部分もありますし、キャンプの時に考えていた右打者の内角を狙ったカットボールもまだ試せていない状況です。当然相手打者が僕の対策をしてくる中で、それを上回る状況を場面によって見つけていかないといけないと感じています」