◆リハビリ時に感じた、もどかしさ

「(手術以降)毎日“早くくっつけ”と願いながら、リハビリを続けてきました。キャンプでもみんなが思い切って野球をやっているなか、僕はまだリハビリ段階。思うようにできていないもどかしさはありますが、できることに集中して、早く治ってくれと願いながら練習しています」

 結果的に実戦復帰を果たしたのは、悪夢の死球から半年ほど経過した4月30日(ウエスタン・リーグ、対阪神)。2番レフトでスタメン出場を果たすと、一軍初昇格のときと同じように、いきなりのソロ本塁打で変わらぬ勝負強さを見せつけた。

 現在、内野手登録の羽月隆太郎が加わるなど、外野のポジションは激化の一途を辿っている。それでも宇草は持ち味の俊足巧打と勝負強さで、昨季果たせなかった一軍定着に向け猛アピールを続けていく。