菊池涼介らの新型コロナウイルス陽性判定を受け、カープが総勢16選手の入れ替えを実施。そんななか一軍昇格組の一人である宇草孔基が、5月18日の巨人戦で無安打とはいえ今季初打点をマークした。

昨季もキャンプの段階から勝負強い打撃を見せていた宇草孔基選手。

 ルーキーイヤーの昨季は、周囲の期待に応えるように一軍の春季キャンプを完走した。打席数や守備機会を増やす意味合いもあり結果的には二軍スタートとなったが、チーム3位の出場数(54試合)と安定感(打率.281)を評価され、シーズン後半(10月6日)に一軍に初昇格。同日の阪神戦で1番・レフトとして即スタメン出場を果たし、いきなりプロ初安打を含む3打数1安打1四球1盗塁の内容を残してみせた。

 そこから7試合連続で1番に起用され、自身初のタイムリーでお立ち台も経験。同期の森下暢仁に触発されるように、13試合に出場し11安打を放つ活躍を見せた。ところが10月21日の阪神戦で死球を受け右腓骨を骨折。無念の長期離脱を余儀なくされた。

 はやる気持ちを抑えながら懸命にリハビリに取り組んだが、右足は完治せず今年の春季キャンプは別メニュー調整に。当時のコメントに、宇草の心の葛藤がよく表れている。