◆使ってもらえる試合で、一生懸命、すべてを出し切るだけ
─今季、開幕前に掲げた目標を教えてもらえますか。
「昨年もそうでしたけど、開幕一軍というのがまず目標でした。昨年はそれができなかったので、キャンプの時から意識してました」
─開幕一軍に入るために、具体的に課題に挙げたのはどのようなことですか?
「課題ですか? 今は自分がどれだけできるかもわかんない状況ですし、とにかく一生懸命、全力でやることだけを心がけています」
─注目したいのは出場機会の多さです。当初は高橋建投手とブロック投手との相性の良さで起用されていましたが、まもなく他の投手でもスタメンに定着。実力が評価されている証ですし、信頼感を勝ち得てきた証拠だと思うのですが。
「使ってもらえるのはうれしいですけど、それは僕の決めることじゃないんで。とにかく、使ってもらえる試合を一生懸命やりたいという気持ちしかないです。出し切ろうという気持ちしか……それしかできないですから」
─野球を始めたのはお兄さんの影響と伺っています。
「そうですね。兄が野球をしていて、それについて行ってる内に自分もやっていたという感じです。小学4年生のころです」
─すぐにキャッチャーを始めたのはどうしてですか?
「特に意識していたわけではなくて、ただ『キャッチャーやれ』って言われて、それからはずっとキャッチャーです」
─これまでに転向したいと思ったことはありませんか?
「他のポジションはできないです。やらないのではなくて、できないんです」
─キャッチャーゆえの楽しみについて教えてください。
「始めたころは、野球をやってることがまず楽しくて。それはポジションとかではなくて、やっぱり打ったりすることが楽しかったです。大学に進んでからは、チームで勝つこと自体がうれしくなって。今はチームが勝った時の喜びが味わいたくてやっています」
─最後に、将来に向けての目標を教えてください。またはファンに向けてのメッセージでも構いません。
「目標ですか……その日その日をとにかく一生懸命プレーすることです。自分の気持ちとしてはそれしかないですね。好きな言葉も『一生懸命』ですし、ファンの方には全力でプレーしている姿を見て頂ければと思います」