若手選手が躍動し、新たなヒーローたちの台頭に注目が集まる2026年のカープ。その裏側では、灼熱の由宇練習場を舞台に一軍昇格に向けた激しい競争が繰り広げられている。

 今回は、四国アイランドリーグplusから育成指名でカープ入団を果たした岸本大希に迫った。支配下登録をつかむべく、二軍でアピールを続ける岸本の思いとは。(取材は2026年6月上旬)

プロ1年目の今季は二軍で57試合に出場。16盗塁をマークしている(7月23日時点)

◆結果を残し、盗塁王を狙いたい

 「自分は運が良かったんだと思います」

 2025年ドラフト会議で、岸本は育成2位指名を受けた。「正直、自分がドラフトにかかるとは考えていませんでした。順位どうこうという思いはありません。むしろ光栄で、奇跡だと思っています」と、率直な思いを口にする。

 徳島インディゴソックス(四国アイランドリーグplus)で2年間腕を磨き、ついにプロの世界へと飛び込んだ。

 「プロに入って半年ですが、守備はだいぶ良くなってきたと思います。ただ、課題は打撃です。まずは三振を減らすこと。プロの変化球への対応をどうしていくかというところを、東出(輝裕)コーチや迎(祐一郎)コーチにアドバイスをいただきながら取り組んでいます」

 プロの壁を感じながらも、日々の積み重ねで確かな手応えもつかみつつある。

 その視線の先には、支配下登録をつかみ取った先輩たちの姿がある。持丸泰輝、名原典彦らが一軍の舞台で結果を残す姿は、大きな刺激となっている。

 「まずはとにかく、支配下に上がらないことには始まらないと思います。支配下登録を勝ち取ることを目標に、二軍で結果を残しながら、盗塁のタイトルも狙っていきたいです」

 独立リーグからつかんだプロ入りの切符。その一歩先を見据えた岸本の挑戦は、まだ始まったばかりだ。

■岸本大希(きしもと・だいき)
2002年1月1日生/長崎県出身
168cm/70kg、右投左打
長崎商高−桐蔭横浜大−四国・徳島−広島(2025年育成ドラフト2位)

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