◆胸を打ったのは、復帰を待ち侘びるサポーターからのメッセージ

ー福岡戦の次節、ノエビアスタジアム神戸で行われた神戸戦(5月13日、●0ー2)では、満田選手に向けた寄せ書きの横断幕が掲げられました。ご覧になった時の心境は?

「最初は本当にびっくりしました。僕は神戸には帯同していなかったので、テレビで見て驚きました。同時に、本当にたくさんの方に支えられてこれまでプレーできていたんだということを改めて感じて、すごくうれしかったですね」

ー満田選手が離れている期間、チームはなかなか勝点をつかめない苦しい試合が続きました。どのような思いでチームの状況をご覧になっていましたか。

「僕は2022シーズンから今年ケガをするまで、たくさん試合に出場する機会を与えてもらってきたので、ピッチの外から試合を見るという経験があまりありませんでした。もちろん、リハビリでチームを離れている間も試合はチェックしていましたし、チームに合流した時に、外から見た現状や感じたことを還元できるようにしようと思っていました。試合を見ていて気がついたことをポジションの近い選手にアドバイスすることもありましたし、雰囲気が沈みすぎないような声掛けをするようにもしていました。試合に出ることはできなくても、そういうところで少しでもチームの力になれればと考えて行動していました」

ー改めて、外から見ている期間があった満田選手だからこそわかること、感じたことを、チームに伝えていったということでしょうか。

「そうですね。攻撃の時も守備の時も、やはり外から見ていると、ピッチ上とは違う視点で『どうすれば良いのか』という面が見えてくることもあります。そういった視点からの声掛けもチームの役に立つのではないかと思っていました」