◆地元日南はカープのキャンプ地「憧れの球団で熱投したい」

─ ケムナ投手がプロ野球選手になりたいと本格的に意識されるようになったのはいつ頃のことですか?
「大学3年生の春ぐらいだったと思います。大学の先輩である田中豊樹投手(日本ハム・15年ドラフト5位)がプロにいったことが、刺激になりました」

─ カープという球団については、どのような印象を持っていましたか?
「自分の地元である日南で幼稚園ぐらいのときからずっとキャンプを見に行っていたので、雲の上の存在である一方、親しみも感じていました。『自分がプロ野球選手になるならカープに入りたい』とずっと思っていました」

─ 昔から見てきたカープと比べて、今のカープはいかがですか?
「キャンプ1つをとっても昔は今のように人がたくさんなんてことはありませんでした。気軽に選手と話せていたんですよ。今はキャンプ地で人の壁がありますよね(苦笑)。でも、カープファンのみなさんのおかげで、間違いなく地元の日南が活気付いていったので、すごくうれしく思っていました」

─ カープに入団することが決まってからは、周りの方々からどんな言葉をもらいましたか?
「監督や両親からは『思い上がるな。地に足をつけてここから頑張れ』と言われました」

─ 入団会見の際に実際に広島にきて街の印象はいかがでしたか?
「広島駅を降りて、ビルが立ち並んでいるのをみて、まず『都会だな』と思いました。一方で緑も多い印象も受けました。寮がある大野は少し日南に似た部分もあるので、すごく落ち着きます。海が近いからですかね? 昔から、海の近くで香る、磯の匂いが好きなんです(笑)」

─ 最後にプロ野球の世界でどんな投手になっていきたいかということと、ファンにメッセージをお願いします。
「技術はまだまだですが、気持ちの部分に関しては誰にも負けたくないと思っています。途中であきらめることが嫌いなので、雑草魂を胸に、盗めるものは盗んで、聞けることはどんどん聞いていきたいです。将来的にはカープを背負える投手に成長することが目標です。ルーキーイヤーの目標は、なんとか今季中に一軍に昇格して、3連覇に貢献することです。カープファンのみなさんからの熱狂的な応援に応えられるような熱いピッチングをしたいと思います! よろしくお願いします!」