◆「あのケガは、自分の運命なんだ」

─改めて、ケガをしてしまったことから学んだことはあるでしょうか?

 「正直な気持ちを言えば、しんどかったですね。『ケガなんてもういいわ』って(苦笑)。4月に関しては離脱期間も短かったので、本当に自分のやるべきことをやれていましたし、そこで考え方が変わるかと言えば、特にそういうことはなかったです」

─一軍に復帰後は徐々に調子も上がっているように感じますが、ケガに対する恐怖感はある中でのプレーなのでしょうか?

 「正直、ケガを恐れていたら良いプレーもできないですし、『昨年のあのケガは自分の運命なんだ』と思って、切り替えてプレーしていきたいです。怖さもありますが、そこに勝たないといけませんし、敵は自分だと思うので、そこにどんどん勝てていければ、自ずと良い結果はついてくると思っています。特に人のことを気にすることなく、自分のことに集中してやっていきたいです」

─今季、自身の打撃内容に関してはどのような印象を持っていますか?

 「あまり良くはないですね……。特に良いときの感覚を求めているわけではないんですが、迷いがあるというか……。やはり相手投手は僕にスイングをさせないように投げてきますし、それに対して『初球はボールから入ってくるんだろうな』という考えでいくと、ポンとストライクを取られてしまって、そこから焦ってしまうという感じの打席が続いていました。本当になかなか自分のスイングができないという状況ではあります。でも、その対処法はある程度頭に入っています。まだまだ試合はありますし、修正の余地はあると思います。これから、しっかりと立て直していきたいと思っています」

─復帰されてから、両足の幅を狭めるなど打撃フォームを模索されていました。

 「それに関しては今に始まったことではありませんからね。プロに入ったときから、もともと試合中にいきなりタイミングの取り方を変えたりしていましたし、それで出来てしまうこともあるので、そこは別に気にしている部分ではありませんね」

─今季も強力打線の中で4番として出場が続いています。昨季4番を経験したことが生かされていることはありますか?

 「特に意識として変わったことはありませんが、4番を打たせてもらっていれば毎年模索している部分はあると思います。4番は決して楽ではないですし、楽しいポジションではありません。でも、そういうもので悩めるうちはありがたいことだと思ってプレーさせてもらっています」

─昨季は故障離脱した期間に優勝を迎えただけに、今季は優勝を目指す上で違った感覚はありますか?

 「そうですね。昨年も一昨年も個人的には優勝を強く意識していた訳ではなく、1日1日を必死でやっていたら、どんどん2位とのゲーム差が大きくなっていって、気づいたら『優勝なんだ』という感覚でした。やはりそれは、キャンプからやってきた自分たちの野球を展開することができた結果だったと思うんです。今年もキャンプをしっかりとこなした上でプレーしていますし、もちろん優勝を目指しています。ですが、選手としては1試合1試合を一生懸命やろうと思ってプレーしている結果が現在の首位という位置だと思うので、そこは変わらずやっていきたいです」

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