◆「覚悟はあるか?」2025年春、ついに打撃フォーム変更を提案
技術面では、打撃フォームの改造に着手しました。ただこれは打撃のメカニズムをガラッと変えることになりますから、本人が納得しなければなりません。1、2年をかけ、切り出すタイミングには注意しながら探っていました。
そして2025年の春、オープン戦でも打てず、同じような凡打を繰り返す姿と彼の表情を見て、『このままでは見切られるかもしれない』と感じ、彼と話をすることに決めました。
2人だけで話をするなかで打撃フォームの変更を提案しました。「変えるともう戻れないぞ。その覚悟はあるか?」と聞くと、「打てるなら何でもやります」と言うのです。その時、今の奨成ならきっと飲み込んでくれるだろうと感じました。
もちろん、そこに行き着くまでは本当にさまざまなことがありました。『やっと』という思いもありました。コーチは誰でも、彼ら選手の人生を華やかにしたいと思っていますし、一軍で結果を残してファンのみなさんに応援してもらいたいと思っています。
プロ野球選手は、ファンの期待に応えなければなりません。期待に応えることができたら、次はファンの願望を叶えなければならない。願望というのは、例えば『打率何割以上だ』、『タイトルだ』、『ホームラン何本だ』というものですね。ただ奨成には、まずは謙虚にいきながら、数字も残せる選手として活躍してもらいたいと思っています。
プロに入って8年目、彼は『間に合った』のだと思います。
ここからは他球団からも研究され、マークが厳しくなることは間違いありません。なにしろ、これまでほとんどマークされていなかったはずですからね(笑)。あとはここで足踏みをせず、突き進むだけです。そんな奨成を、私たちも全力でサポートしていきたいと思っています。
カープをより深く、より熱く。日本唯一の広島東洋カープ専門誌!
2026年3月25日、創刊!
ただいま新規定期購読 受付中!

