2018年に育成ドラフト1位でカープに入団すると、1年目オフに支配下登録。以降、ここぞという場面での代走、守備固めで存在感を放ってきた仕事人が大盛穂だ。

 2026年シーズンも開幕から終盤の守備固めで起用されたが、4月2日のヤクルト戦からは主に1番・センターでスタメンに名を連ね、打撃でも結果を残してきた。プロ8年目、30歳の節目を迎える大盛が、プレーのうえで大切にしているものとは。ここでは、昨年のインタビューを改めて振り返る。(『広島アスリートマガジン』2025年10月号掲載記事を再編集)

開幕戦は代走で出場。平川蓮の離脱後は1番・センターとしてスタメン出場を続けた

◆「やってはならないこと」をまず考える。途中出場ならではの意識

─大盛選手の武器といえば守備・走塁です。途中出場からでも存在感を発揮されていますね。

 「途中出場の時はいつも、『やってはならないこと』をまず考えています。あとは点数、ゲーム展開、相手投手などを頭に入れることも当然ですが、それらを踏まえて、積極的なプレーを意識しています」

─積極的な意識がポイントなのですね。

 「代走にしても、途中守備にしても、他の選手と同じことをやっていても力を発揮できないと思っています。『自分にしかできないことを、しっかり試合の中でやる』といつも考えています」

─球場が沸くホームイン時のヘッドスライディングですが、意識されていることは?

 「まず、打球を見て走りながらスライディングの形をイメージします。次に相手捕手の動きを見ます。たとえば外野からの送球があれば『一塁側なのか、三塁側なのか』を確認して、捕手がどちら側に寄っているか? を見た上で捕手を避けながら、飛び込む際に『左手、右手どちらを伸ばすか?』ということを考えています」

─レギュラー争いも激しいですが、どんなことを心がけていきたいですか?

 「大胆に冷静に、です。しっかりメリハリをつけて、自分の持てるものを発揮すること、やれることをしっかりやる。そういう部分は常に考えながら、チームのプラスに働くようなプレーをしていきたいです」

─育成出身の大盛選手ですが、『育成だからこそ良かった』と感じることはありますか?

 「ハングリー精神ですね。今でも、もし自分が支配下でプロに入っていたら……と考えることはあります。ただ、『育成から這い上がってやる』という強い気持ち、これは支配下の選手とは違うというか、感じられない部分だと思うので、そこは良かったと思うところですね」

■大盛穂(おおもり・みのる)
1996年8月31日生
飛龍高−静岡産業大−広島(2018年育成ドラフト1位)
背番号:124(2019)-59(2020〜)

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