長年カープを応援し続ける生粋のカープ女子・うえむらちかさん。女優・タレントとしてなど、マルチな才能で活躍する熱烈なカープファンに、改めてカープへの愛を語り尽くしてもらった。カープファンの涙を誘った2020年の“あの試合”、コロナ禍での新たな応援スタイルについてなど、ファンなら誰もが共感してしまうに違いない、色とりどりのエピソードを紹介!

広島ではおなじみのカープ女子・うえむらちかさん。RCCラジオでは『うえむらちかの鯉スル企画室』放送中。

◆名バッテリーの抱擁に思わず涙!? 

 まず最初にどうしてもファンのみなさんと想いを共有したいのが、私も実際に観戦した11月7日にマツダスタジアムで行われた石原慶幸選手引退試合のことです。

 グッズショップ併設の『C garden』で石原選手のラテアートが販売されたり、コンコースでは石原選手プロデュースメニューが再販されたり、奥田民生さんオリジナルの石原選手の登場曲が流れるなど“石原選手への感謝の想い”がファンだけではなく、球団からも伝わってきました。“カープって良いな、カープファンで良かったな”と思いましたね。

 引退セレモニーではK・ジョンソン投手の姿が印象的でした。記念撮影の時は石原選手の隣にいたし、石原選手が一人ひとりと握手をしていく場面では“最後は俺だ”と言わんばかりにラストに陣取り、あの熱い抱擁ですよ(涙)。強い絆で結ばれたバッテリーだからこその愛を感じた、忘れられないシーンになりました。

 今季のカープは残念ながら優勝を逃してしまいましたが、森下暢仁投手のタイトル争い、菊池涼介選手の守備記録、若鯉の活躍などなど、たくさんの楽しみがあったシーズンだったと思うんです。

 考えてみれば5年以上前って、いつもこんな感じだったんですよね(苦笑)。カープは私の生活から切っても切り離せない存在だから、結果がどうであれ、応援しちゃうんです。優勝だけがカープの楽しみ方じゃないと改めて発見できたし、カープの魅力を再確認したシーズンでもありましたね。

 また、オンライン観戦会に何度か出演させていただいたのですが、それがとっても楽しかったんです。カープ談義が止まらず、試合開始から終了までの約3時間があっという間!  

 離れていても、ネットを通して、想いを共有できるのは良いなと思いましたね。国外から参加してくださるファンの方もいて、世界中のカープファンとつながれることに感激しました。オンライン観戦会は楽しみ方が広がっていきそうな期待があります。それも含めてカープの新しい楽しみ方を発見できた年でもありました。

 来年は球場での観戦方法がどうなるか分かりませんが、いろいろ大変な状況の中でもカープは練習の生中継など動画コンテンツでカープファンを楽しませてくれましたよね。偏見なくいろいろな挑戦をしていくのもカープの良さだと思いましたし、苦しい時こそ、どんな斬新なアイデアがでるのか楽しみな部分もありますね。

 また2020年4月からRCCラジオで『うえむらちかの鯉スル企画室』という番組を始めました。

 リスナーの方から実際に意見をいただきながら広島にまつわるさまざまなグッズや企画を考えていくラジオ番組なのですが、ありがたいことにたくさんのご連絡をいただいているんです。話題はやっぱりカープのことが中心になりますよね。カープの話題を話さないことがないぐらいですし、グルメネタでもカープに関わる話題がでてきます。

 広島でそういうラジオをやらせていただけるようになって、改めて広島の生活の中にカープがどれだけ溶け込んでいるかが分かりましたね。

◆うえむらちか
1985年9月23日生、広島県出身。さまざまな媒体でカープにまつわる執筆活動や、舞台出演など多彩なジャンルで活躍中の女優・タレント。初の冠番組『うえむらちかの鯉スル企画室』がRCCラジオで絶賛放送中。