運命のドラフト会議でカープが事前の公約通りに森下暢仁を1位で指名した。
複数球団による争奪戦が予想されたものの、蓋を開けて見れば大方の予想を覆す形で“大学ナンバーワン投手”の一本釣りに成功。
来季への期待が高まるなか、佐々岡真司新監督が“惚れた”即戦力右腕を直撃した。

—ドラフト会議も終わり、だいぶ落ち着いてきましたか。

「はい。というか、ずっと落ち着いています(笑)」


—ずっとですか(笑)。4年生になってからは特に注目される存在でしたが、ドラフトを迎えるまで気持ちの面で特に変化はなかったですか?

「そうですね。焦ったからといって何かが変わるわけでもないですし、良い意味でそこまでドラフトは意識してなかったです。もちろん練習はちゃんとやらないといけないと常に思っていました」


—この話の流れでいくと、もしかしてドラフト当日も落ち着いていました?

 「はい(笑)。カープから指名を公言して頂いていましたので、指名の有無で悩むことがなかったのが大きいと思います。前の夜も普通に寝ることができました」


—とはいえ、実際に名前が呼び上げられたときは、また違う感情も出てきたのでは?

 「舞い上がるとか喜ぶという気持ちはあまりなくて、不安というと少し違うんですけど『プロの世界でも通用するのか』という気持ちの方が大きかったです。身が引き締まる思いの方が強かったですね」