—大学ナンバーワンの評価を受けている森下投手でさえ、そういう気持ちになりましたか。

「すぐに結果を残さなければいけない立場だと思いますし、これまでと違って本当の意味でトップレベルの野球をすることになりますから。『勝てるのか』とか、恐怖に似た気持ちがまったくないと言ったら、やはり嘘になります。キャンプに入ったら周りはすごい選手ばかりになるので、いろいろ話を聞いてみたいと思っています。活躍する選手というのは自分がやるべきことを、きっちりとやっていると思いますので」


—10月30日で大学生としての試合は最後になりました。現在はどのようなことを意識して練習に取り組んでいますか。

「やはり体づくりです。今は技術的なことよりも基礎体力を重視しています」


—佐々岡監督は完投や長いイニングを投げる投手の台頭を望んでいます。

「そういうところを含めてのスタミナ強化、体づくりです。太りにくい体質で気を抜くと体重が落ちてしまうこともあったので、今年の夏は特に食べることを意識していました。今はウエイトトレーニングのほか、食事も1日5、6回は摂っています」


(広島アスリートマガジン2019年12月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)


▼  森下暢仁 (もりしたまさと)
1997年8月25日生、大分県出身/180㎝・76kg/右投右打/投手/大分商高-明治大-広島(19年ドラフト1位)
大分商高時代は1年夏からベンチ入りし、同夏の甲子園に出場。3年時にU-18W杯日本代表に選出され銀メダルを獲得。明治大4年となった19年からは主将を務め、リーグ戦優勝に貢献。ベストナイン、MVPを獲得。また同年の全日本選手権で明大を38年ぶりの優勝に導き、最優秀投手賞も受賞した。大学日本代表には3年連続で選出。「伸びのあるストレートと、縦に大きく割れるカーブが特徴」(尾形佳紀スカウト)