長らく続いた連敗を17で止めた広島ドラゴンフライズが、ホームで島根スサノオマジックと対戦。B2時代から続くライバル対決だけに注目を集めたが、この日も広島の守備の綻びが目立つ展開となった。

チームトップの26得点と、この日も存在感を示した朝山正悟選手。

<1Q>
 広島は開始直後にターンオーバーから島根の北川弘にスリーポイントシュートなどを決められ、0-15と一気に点差を離される。だが、その後は朝山正悟が得点源となって反撃。終盤には崩れた守備を立て直すことにも成功し、16-23まで追い上げたところで第1クォーターを終了。

<2Q>
 広島は島根のウィリアムスニカにゴール下の得点やターンオーバーから得点を許し、さらに点差を広げられる。朝山のレイアップシュートやグレゴリー・エチェニケのゴール下で得点するが、島根の速い攻撃展開からの失点を抑えられず29-46で前半を終了。

<3Q>
 広島は朝山がレイアップシュートを決めるが、島根の北川にスリーポイントシュート、白濱僚祐にジャンプシュートを決められ攻守で流れをつかめない。エチェニケのファウルトラブルや、アイザイア・マーフィーのディスクォリファイングファウルでの退場も重なり、43-65の大差で第3クォーターを終了。

<4Q>
 広島は守備の強度を上げ、島根のターンオーバーを誘う。攻撃ではエチェニケのバスケットカウントや、東海大で大学日本一に輝いた佐土原遼のシュートで一気に6点差まで追い上げる。しかし、島根もこれ以上の追撃を許さず、北川のレイアップシュートなどで再び点差を広げていく。広島は終盤に島根のターンオーバーから得点するも、追い上げ及ばず77-86で惜敗した。

 終盤に怒とうの追い上げを見せた広島だが、序盤の劣勢が響きホームで敗戦。B1での中国ダービー初戦は、まずは島根に軍配が上がった。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「今日は試合の入りが本当に悪く、そこが敗因だったと思う。守備も今やろうとしていることが遂行されない状況がたくさんあった。攻撃でも上手くいかず、島根には走られ、速い攻撃を展開されてしまった。後半では(得点が)島根に勝ってはいるが、守備に変化をつけ、プレッシャーの強度も上げないと今日のような試合になってしまう。明日は40分間守備で止めて、攻撃で自分たちの武器を起点として戦いたい。切り替えて明日に臨みたい」

岡本飛竜
「試合の入りのところで相手を勢いに乗らせてしまった。その点差が響いたかなと思う。自分たちは外国籍選手を一人欠く中でも、守備から追い上げようとはしたが、今一つ足りなかったという感じだった」

佐土原遼
「前半の点差が後半に響いたが、チーム全体として負けたくないという気持ちと、朝山選手から最後まで諦めるなと言われ、それを全員がコートで体現したので、最後競った展開になったと思う」

■試合結果
2020-21シーズン第20節GAME1/2月6日/広島・エフピコアリーナふくやま
●(5勝28敗/西地区10位)広島ドラゴンフライズ 77-86 島根スサノオマジック(12勝21敗/西地区5位)〇
(1Q:16-23.2Q:13-23.3Q:14-19.4Q:34-21)

【スターター】
広島/トーマス・ケネディ、朝山正悟、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ、古野拓巳
島根/北川弘、リード・トラビス、杉浦佑成、白濱僚祐、デモン・ブルックス