福岡ソフトバンクホークスのリリーバーとして活躍し、来月行われるWBCでは日本代表に選出させている松本裕樹投手が、栃木県のエイジェックスポーツ科学総合センターで行った今オフの自主トレを振り返った。
◆「想像以上に充実した環境。野球を“楽しむ原点”も再確認できた」
松本投手は、施設を訪れる前から評判は耳にしていたという。
「すごくいい施設ができたと聞いて来ましたが、実際に見てみると想像以上でした。設備がとても充実していますし、必要なものがしっかり揃っている。スタッフの方も多くて、とてもいい環境でやらせてもらえたと思います」
自主トレ期間中は、ウエイトトレーニングや各種計測、コンディショニングまで一貫して実施。現場では、元プロ野球選手で現在は同センターに勤務する高野圭佑氏(元阪神タイガースほか)が帯同し、選手たちのトレーニングをサポートした。
◆現役時代から続く関係性が生んだ信頼
松本投手と高野氏は、現役時代に自主トレをともに行った間柄でもある。
互いにプロの厳しさを知る関係だからこそ、言葉にせずとも意図が伝わる場面も多かったという。高野氏は今回の取り組みについて、次のように語る。
「自分が現役のときに、どんな環境があれば集中できたか。逆に、どんなことがストレスになるか。それは実体験として分かっているつもりです。今回は“教える”というより、選手が自主トレに没頭できる状態を作ることを一番大事にしました」
プロ野球選手の自主トレを現場で支えることは、単なる施設運営にとどまらず、野球界への還元そのものでもある。
「こうやってトップの選手が集まってくれることで、子どもたちや地域にも良い循環が生まれる。エイジェックスポーツ科学総合センターを、“使われる場所”ではなく、“必要とされる場所”にしていきたいと思っています」
◆エイジェックアカデミー会員の子どもたちとの交流「原点を思い出させてくれた」
今回の滞在中、松本投手は同センター会員の子どもたちを対象とした野球教室・講義にも参加した。
「幅広い年齢の子どもたちが来てくれましたが、みんな本当に楽しそうに野球をしていたのが印象的でした。僕ら自身も、“野球を楽しむ”という一番大切な部分を改めて思い出させてもらいましたし、すごく刺激になりました」
プロの自主トレと、次世代育成が同じ場所で交わる。それもまた、今回の取り組みが持つ大きな価値だ。最後に、スポーツ科学総合センターに通う子どもたちへ、松本投手はこうメッセージを送った。
「野球を頑張ることはもちろん大事ですが、それ以上に“野球が楽しい”という気持ちを最後まで持ち続けてほしい。楽しみながら野球を続けてほしいなと思います」
◆エイジェックスポーツ科学総合センターのスポーツ科学の最前線
プロ野球選手の自主トレ拠点として。そして、子どもたちの夢とつながる育成の場としてエイジェックスポーツ科学総合センターは今、野球界への貢献と地域スポーツ振興の最前線として、確かな存在感を示し始めている。


