お笑い芸人として活躍中のザ・ギース尾関高文氏の本連載。これまでカープに在籍した歴代外国人選手を、時には厳しく、時には優しく、時にはユーモアを交えながら、尾関氏ならではの視点で紹介していきます。今回は、2010年の1年間だけカープに在籍。野村謙二郎監督に見出され、パワーヒッターとしての活躍が期待されたヒューバー選手について語っていただきます。

 

◆頭から離れないジャスティン・ヒューバー

 助っ人外国人の魅力の一つに「名前」があります。プレイがもちろん1番大事ではあるのですが、その名前の響きだけでずっとその選手が忘れられなかったりもしますよね。

 カープで言えばアイルランド、シーツ、ミンチーやラロッカ、ザガースキーにデヘスス。

 他球団でもグライシンガーやオバンドー、ボカチカにガトームソンなど、ふとした時になぜかその名前が頭を過ぎる事があります。

 そんな僕の頭に残るインパクトネームの中に、かつてカープに在籍した「ジャスティン・ヒューバー」がいます。

 あの世界的スター「ジャスティン・ビーバー」とほぼ同じ名前。今もヒューバーの話をしようとすると「あれ、ジャスティン・ビーバー?ヒューバー?」という問いが頭を巡り、結局「昔いたジャスティン・ビーバーがさ・・」などと言ってしまうカープファンを数々見てきました。

 さらにヒューバー(今この文を打つ瞬間ですらビーバーかヒューバーかを確認してしまいました)という響きも、昔カープにいたフィーバー(平山)さんと酷似していることもあり、達川さんが「フィーバーはねえ・・・。」と言い間違える事件も。

 それだけではありません。ヒューバー(また確認してしまいました)がいた2010年はブラックマヨネーズ小杉さんの「ヒーハー」が世間に認知され始めた頃でもあり、ヒューバーなのかヒーハーなのかが誰もを混乱させました。

 その結果起こってしまったのが高コーチ(現二軍監督)「ヒューバーを『フォーヒュー』と言い間違えてしまう事件」です(喜田剛さん談)。

 どうしたら「フォーヒュー」となるのか意味はわかりませんが、ヒューバーが頭を駆け巡って「フィーバー」や「ヒーハー」などの駅を通過してしまうと「フォーヒュー」となってしまうのはわからないでもありません。