◆初日から鈴木誠也が圧巻の打撃

 また今年も打線の主軸として期待される鈴木誠也選手も初日から圧巻の打撃を見せていました。打撃フォームについては毎年、というか毎試合でも変化を加えている選手なので、このキャンプでもこれまでとは違う打ち方をしていました。

 あくまでもイメージですが昨季までは打球を上からしばき、ライナーでスタンドにぶち込む感じでしたが、今年は上にかち上げて、放物線を描くような打球が増えた印象です。仮に鈴木選手がこのままのイメージでシーズンに入るのであれば、間違いなく本塁打数や長打率は昨季よりも上がるはずです。

 まだ鈴木選手と直接話せていないので、あくまでも私の推測ですが、打球をかち上げていくイメージをもたないと、パ・リーグの広い球場では通用しないと感じたのではないでしょうか。セ・リーグを制覇して、日本一になるという目標を考えた時、このような打撃に行き着いたのでしょう。

 ここ数年セ・リーグはパ・リーグのチームの迫力に圧倒されているイメージがあります。打線の主軸としてさらに進化を求めた結果、打球の迫力や打者としての怖さにたどり着いたのでしょうし、今季どんな成績を残してくれるか楽しみな打者の一人です。